■ギガントピテクス■
■Gigantopithecus■
~ 実在した3メートルの巨大類人猿 ~
未知の巨大な獣人、特にイエティ (ヒマラヤの雪男) は大柄な体長・生息場所から、その正体としてギガントピテクス生存説が挙げられることがあります。
ギガントピテクスとはいったいなんでしょう?今回はギガントピテクスを見ていきます。
ギガントピテクスは存在が危ぶまれるUMA (未確認生物)ではなく、かつて地球上に「間違いなく実在した」巨大な霊長類で、およそ10万年前に絶滅したと考えられています。
「ギガントピテクス」というこの名前、 "gigantic ape" 、つまり "巨大な類人猿" という意味で、看板に偽りなく身長3メートルという巨躯 (きょく) を誇りました。
~ ギガントピテクスの実像 ~
たいへん興味を惹くこの巨大な類人猿、ギガントピテクスですが、現在のところ「歯」と「アゴ」の一部の骨しか見つかっておらず、非常に謎の多い生物です。
しかし、それらの見つかった一部の骨から、おそらくは現世のゴリラに似た体型をしていたと考えられています。ただし、姿はゴリラに似ているとといえど、身長はゴリラの約2倍もありました。
なお、かつて メガロドン は歯の大きさから、全長20メートルだの30メートルだのと類推されましたが、実際は最大でも15メートル前後のサメだったのと同様に、歯の大きさから単純に全長を推測するのは間違いであり、ギガントピテクスも2メートル程度だったのではないか、という説もあります。それでもかなりの大きさですが。
過去に生きた「巨大生物」ときけば、「どう猛」「凶暴」といった言葉を連想してしまいますが、現世のゴリラと同様、かれらの主食は果物や植物の根、種子であり、雑食ではあるものの基本的に草食動物であったと考えられています。
(海外のサイトに載っていた対比図。
右が現世のゴリラ、真ん中がギガントピテクス、左がキングコング)
~ 絶滅の原因 ~
さて、ゴリラの2倍の体躯といえば向かうところ敵なし、といったように感じます。しかし、かれらは絶滅してしまいました。
ギガントピテクス自体が謎に包まれているため、かれらの絶滅の原因を探るのは容易ではないようです。
おそらくは、巨大化してしまった動物にありがちな、気候や環境の変化についていけなかったというのが主原因のようです。
また、体は大きくても人類には狩られる側であり、人類たちとの競争に敗れ生息地を追い込まれていったのも原因の一つと考えられています。
~ ギガントピテクス生存説 ~
巨大な獣人系UMAとして有名なものといえば、イエティ (ヒマラヤの雪男)や ビッグフット (北アメリカ)、そしてヨーウィ (オーストラリア) が挙げられます。
ギガントピテクスが中国を中心にベトナムやインドのあたりまで棲息していたと考えられていることから、棲息地域の観点からイエティの正体としてギガントピテクスが挙げられることがあります。
オーストラリアン・ビッグフットことヨーウィの正体として、かつてメガントロプス (Meganthropus) が候補として挙げられていましたが (UMA本では現在でも)、メガントロプスという種の分類は現在認められておらず、その為ヨーウィの正体にもギガントピテクスを当てはめるようになってきています。
現在のところ、ギガントピテクスは3種 (G. blacki, G. bilaspurensis, G. giganteus) 知られておりますが、ヨーウィの目撃されるオーストラリアでは、残念ながらギガントピテクスが存在した (もしくは、存在する) 証拠は一切発見されていません。
そこで、オーストラリアの未確認動物学の第一人者、レックス・ギルロイ氏は無謀ながら、オーストラリアに渡った (であろう) ギガントピテクスに ギガントピテクス・オーストラリス (Gigantopithecus australis) という学名を与え、4つ目のギガントピテクスを提唱しています。そして、もちろん、この4つ目のギガントピテクスこそヨーウィの正体であるとしています。
いずれにしても、ギガントピテクスは獣人系UMAを考える上でもっとも興味を惹く存在であり、今後、顎や歯以外の骨が発見されれば、もっといろいろなことが分かってくるでしょう。
最近になって マレーシア密林で体長3メートルもある獣人騒ぎ があったのも記憶に新しいところです。
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