■Steller's sea cow■
~ 悲劇の巨大カイギュウ ~

ステラーカイギュウ (ステラーダイカイギュウ) は、1741年、ベーリング島で発見された巨大な海牛 (かいぎゅう) で、全長7~10メートル、体重は5トンから最大で10トン以上もあったといわれています。
現在、海牛類はジュゴンとマナティしか残っていませんが、ジュゴンでせいぜい3メートル、マナティで4~5メートルということを考えれば、ステラーカイギュウがいかに大きなカイギュウであったかが容易に想像できるかと思います。

(マナティの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
これだけの大きさをしているため、天敵はほとんどいませんでした。そのため、人類を知らないステラーカイギュウは、人が近づいても逃げたりすることはなく、そのままのんびりと海草をはんだり、日向ぼっこをしていたといいます。


(マナティとジュゴンの違いは尾の形で簡単に判別できます
上:ジュゴン 下:マナティ)
海に浮いている宝を黙って見過ごす人類ではありません。ステラーカイギュウの肉と毛皮を目当てに大虐殺が始まりました。
傷ついた仲間に寄り添って守ろうとする習性が災いし、ステラーカイギュウはいとも簡単に殺されていきました。
そして発見からわずか27年しか経っていない1768年、ステラーカイギュウは一匹残らず狩りつくされあえなく絶滅してしまいました。人類によって絶滅させられた、まさに悲劇の動物です。 人類の残虐さは今も昔もかわりありません。
この絶滅してしまったといわれるステラーカイギュウですが、比較的新しいと思われる骨が見つかったりすることから、現在でも細々と生き残っているのでは、と淡い期待を寄せられています。
~ 日本のカイギュウ ~
日本でも、沖縄ではわずかながらジュゴンが棲息していますが、かつては大変多くのカイギュウ類が棲息していたのが分かっています。
特に北海道を中心に数々の絶滅したカイギュウ類の化石が発掘されておりますが、このステラーカイギュウの仲間であるピリカカイギュウというカイギュウがいます。
ピリカカイギュウは美利河 (ピリカ) ダムの建設中に発見されたカイギュウの化石で、その大きさはステラーカイギュウ並の8メートル前後と推測されています。
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