■シーサーペント■
■Sea Serpent■
~ 巨大な海蛇 ~
(シーサーペントの正体として有力視される生物のひとつ
リュウグウノツカイ)
~ シーサーペントとは? ~
シーサーペントとは、海で目撃されるウミヘビのような細長い体型をした巨大な未確認生物 (UMA) の総称で、特定の生物を指している言葉ではありません。
シーサーペントや クラーケン といった海の魔物は、長い船旅から帰ってきた船乗りたちが、土産話に華を咲かせ、創作したり大袈裟に話したりしたもの、との解釈が一般的です。
実際、全長50メートル、60メートルといった、とんでもなく長大なシーサーペントの目撃情報は、さすがに生物としては大きすぎます。
しかし、まったくの想像上の生物とはいえません。あまりに古い記録の中には、著しく信憑性の低いものが混じっているのは確かですが、20世紀を過ぎた近年でもシーサーペントの目撃は相次いでいるからです。
シーサーペントは総称ですから、その姿も統一されておらず、いくつかの種類が存在します。
想像上の生物、ドラゴンに似たシーサーペントも多く報告されていますが、既知の生物に似ているシーサーペントの報告も少なくありません。
そういった目撃情報から、シーサーペントの正体として、巨大なリュウグウノツカイ、そして巨大なウナギが有力視されています。
~ リュウグウノツカイ ~
(リュウグウノツカイ
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まずはリュウグウノツカイを見ていきましょう。
リュウグウノツカイとは、水深200メートルぐらいに棲息している (といわれる) 深海魚で、非常に大きく成長する魚です。
最大では10メートルを超すといわれていますが、からだは極端に左右に扁平しており、薄っぺらいのが特徴です。
滅多に見られる魚ではなく、水族館などでもせいぜい標本が飾ってある程度で、生きている姿はほとんどお目にかかることが出来ません。
この魚は、遊泳力が弱いため、嵐などで海が荒れたあとに浜辺に打ち上げられることがあります。
非常に珍しい魚であると共に、おそろしく巨大であるため、打ち上げられるとニュースになることも多く、ご存じの方も多いでしょう。
和名は「リュウグウノツカイ」と、ずいぶん優雅な名前を持ちますが、英名は オールフィッシュ (oarfish) とそっけない名前です。薄っぺらで、ボートのオールに似ているためにそう呼ばれます。
メタリックシルバーのボディに、赤く染まった背びれのラインがよく映え、なるほど「竜宮の遣い」と呼ばれるのもまんざらではない姿です。
しかし、近くで頭部をよく観察してみると、深海魚に多い非常に奇妙 (グロテスク) な顔をしています。
10メートルにもなるリュウグウノツカイが泳いでいる姿を見れば、その奇妙な姿と巨大さに圧倒され、船乗りたちが伝説のシーサーペントを目撃した、と考えても決して不思議なことではないでしょう。
~ 巨大ウナギ説 ~
目撃談やイラストから、巨大ウナギ (類) もまた、シーサーペントの正体として有力視されています。
ウナギといえば、ふだんスーパーで売られている小さなウナギを想像してしまうと思いますが、そうではなく5メートル、10メートルといった巨大ウナギです。
今までに最大で3.6メートルもある巨大なウナギが捕獲されたことがある、ともいわれています。
体長では、リュウグウノツカイにまったく及びませんが、リュウグウノツカイは薄っぺらい体をしているのに対し、ウナギの体は円筒形でひじょうに体幅があるため、上 (背中) から見たときはかなり大きく見えます。
体長が3.6メートルもあるウナギともなれば、かなりのボリューム・迫力があったことでしょう。
残念ながら、現時点ではシーサーペントに見間違うほど巨大なウナギの捕獲は記録されていません。
あくまでウナギの中にとてつもなく巨大に成長するものが存在するとすれば、シーサーペントの候補になるという意味です。
そしてその存在の可能性はウナギの幼生、巨大なレプトセファルス (レプトケファルス) の捕獲記録から、まんざらでもないと考えられています。
(巨大なアナゴはなかなか迫力があります
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~ レプトセファルス ~
レプトセファルスとは、ウナギ類 (ウナギ、アナゴ、ウツボ等) をはじめとする一部の魚類の幼生のことです。
ウナギ類は、このレプトセファルス幼生というステージを通って成魚になります。
レプトセファルス幼生は成魚とは全く異なる姿で、薄っぺらで透き通っており、ちょうど面長の木の葉のような形をしています。
通常10センチメートルにも満たない小さな生き物で、成魚はレプトケファルスの数倍から30倍に成長します。
この通常10センチ程度のはずのレプトセファルスですが、1930年代に1.8メートル、1960年代には12メートルもある巨大なレプトセファルスが目撃や捕獲された記録があります。
ウナギの種類によって、成魚になったときにレプトセファルスが何倍に成長するかは異なります。
それでも1.8メートルや12メートルのレプトセファルスとなれば、かなりの大きさ、それこそシーサーペントに成長することが期待されます。(ただし、トカゲギスの仲間はレプトセファルスの体長=成魚の体長)
(※ 詳しくは 巨大なレプトセファルス の記事をご参照ください)
~ その他には? ~
(巨大アナゴ、ウツボの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
リュウグウノツカイも巨大ウナギもあくまでシーサーペントの正体の一例です。
その他にも巨大なラブカが存在すれば、シーサーペントの正体になりうるといわれています。
実際には、船乗りたちの話が決して誇張ではない、と思わせるリアルな目撃情報もあり、既知・未知の生物にかかわらず、その存在を期待させます。
陸上と比べればまだまだ未知の領域が多い海です。シーサーペントはそんな海の神秘を感じさせてくれる、もっとも魅力的かつ謎に包まれたUMAといえるでしょう。
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