■Yamapikarya■

天然記念物のイリオモテヤマネコが棲息することで有名な西表島には、ヤマピカリャーと呼ばれるイリオモテヤマネコとは別種の大型のネコが棲息しているといわれています。
ヤマピカリャーとは現地の言葉で「山の中で目が光るもの」という意味だそうです。ヤマピカリャーは体長が1.5mもあり、身体にはヒョウのような斑紋も見られるということです。
大型のヤマネコ、ヤマピカリャーが棲息しているとなると、この西表島の面積が重大になってきます。海や陸上のUMAは行動圏についてはあまり考慮されることはありませんが、湖のUMA、特に体が大きいものについては、その湖の大きさでどれだけの数が棲息できるかを論じられたりします。
ヤマピカリャーは陸上のUMAですが、とても小さな閉ざされた島に棲んでいることから、湖と同様に限られたスペースでどれだけの数が棲息できるかを考えないといけません。
イリオモテヤマネコの生息数は100頭以下と推測されており、絶滅が危惧されていますが、行動圏はオスで2~3平方キロメートルだそうです。 西表島の面積は面積が2万8400ヘクタール、つまり約280平方キロメートルです。イリオモテヤマネコの一匹あたりの行動圏を小さく見積もって2平方キロメートルとすると、140匹ぐらいは生存できることになります。またメスはオスよりも行動圏が狭く、同じ地域に複数棲息することもあるので、それ以上の数を期待することが出来ます。
ですが、開発が進んでいる地域はエサもあまり取れないですし、第一人間がいますから行動圏から外して考えないといけません。そうするとやはり数はぐっと減って100匹以下と考えるのが妥当だと思います。
ここでヤマピカリャーの話に戻ります。ヤマピカリャーは上記の通り1.5mもある、まさにオオヤマネコですが、これだけの大きさですと行動圏も自然と大きくなります。「謎の動物の百科」ではヤマピカリャーの大きさをウンピョウとほぼ同じぐらいと仮定し、行動圏を30平方キロメートルとして計算しています。280平方キロメートル÷30平方キロメートル=9頭、せいぜい10頭。なのでオオヤマネコが生存する可能性はない、と結論づけています。

確かにウンピョウと同じと考えれば、10頭前後、しかも棲息できない地域を除いて計算すると、さらに数は減り、絶望的な数字となってしまいます。そうなってしまうと大変悲しい事態に陥ってしまいますので、最初から考え直してみたいと思います。
一番問題なのは、やはりヤマピカリャーの体重と体長ですが、1.5~2m(尾を含む)はちょっと大きすぎるのではないでしょうか?UMAは実際に見たものよりも大きく語られることが圧倒的に多いです。恐怖が加わったり、見慣れないものであったり、誇張が入ったり、理由はさまざまですが、噂になっている大きさよりも一回り、二回り小さく考えるのが妥当なような気がします。
イリオモテヤマネコは体長が50~60cm、体重が4kg前後ですので、これより大きく見えるということですから、80cm、大きくても1mぐらいで手を打って欲しいところです。わずか20cm大きいだけでも、体全体としてみた場合、相当大きく見えますので、あり得ない話ではないと思います。
また体重も10kg以下に抑えていただきたいところです。ヤマネコは足が短くずんぐりしたものが多いですが、ヤマピカリャーの場合、ヤマネコにしてはやや足が長めで体高がある感じだと大きく見えるので、なお望ましいです。
ではこのイリオモテヤマネコより一回り大きく体長80cm以上、体重10kg以下の理想的なヤマピカリャー像が完成したところで、彼らの行動圏を考えたいと思います。正直、僕には全然分かりませんが、少なくともウンピョウで計算するよりはかなり多くなることは間違いないと思います。仮に行動圏を10平方キロメートルとすると28匹、かなり厳しいですが、ギリギリなんとかいけるのではないでしょうか。
出来れば10平方キロメートル以下にして欲しいところです。8平方キロメートルですと35匹、ネズミとか獲物がたくさんいればもっと行動範囲は狭まるかもしれません。6平方キロメートルなら46匹、夢は広がります。
ただしヤマピカリャーの数が多い場合、イリオモテヤマネコと限られた数の獲物で共存出来るのかと、また違った心配が出てきますが。(笑)
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