■Nandi Bear■

ナンディ・ベアとは東アフリカ、ケニア共和国のナンディ地方に棲息しているといわれるクマに似たUMAです。
ナンディ・ベアは現地ではチミセットとよばれ、もっとも恐れられている動物だそうです。
そもそも西洋にナンディ・ベアの存在が知れ渡ったのは20世紀に入ってからのことです。イギリスの探検隊がナンディ地方でクマとおぼしき生物に遭遇したため、現地で聞き取り調査をしたところ、以前よりチミセットと呼ばれる生物がいることが分かったのです。
チミセットについて詳しく聞くと、どうもそれはアフリカに棲息しているはずのないクマの可能性が出てきました。ナンディ・ベアはクマのように鼻面が長く、耳は大変小さいそうです。ヒグマよりも大柄で、攻撃するときは二本脚で立ち上がり、木にも登れることからもクマではないか?と考えられるようになりました。
現在こそアフリカ大陸にクマは棲息していませんが、以前は、北アフリカにヒグマが棲息していました。そのため、ナンディ・ベアはそのヒグマが南下し、生き残っているのではないか、と考えられています。
ただし、ナンディ・ベアの姿は前脚に比べ後ろ脚が極端に短く、その姿からハイエナの誤認の可能性も示唆されています。ただし肩までの高さが、大きいもので1.6mもあるといわれているため、大型のハイエナ、ブチハイエナ(Spotted Hyaena)でさえ肩高が1mにも満たないことを考えると、その可能性は低いかもしれません。

そうなるとUMAの定番として古生物に目を向けることになりますが、まずはじめに、カリコテリウム(Chalicotherium)科のモロプス(Moropus)が候補に上げられています。
カリコテリウムはウマの祖先ですが、ハイエナのように前脚が後ろ脚と比べて極端に長く、背中からお尻にかけてかなりの傾斜になっており、あまりウマという感じがしません。どちらかというとナマケモノやゴリラに似た体型をしています。
体長も2~3mと現在のウマよりも大柄なほどです。四肢には大きなかぎ爪をついており、一見、ナンディ・ベアのようなどう猛な生物を連想させますが、主に木の葉や植物の根を食べていたと考えられています。かぎ爪は植物の根を掘り起こすために使われていたようです。
草食生物といえども襲われたときには、そのかぎ爪を使って抵抗することは考えられますが、ナンディ・ベアのように自ら人間や動物を襲い、頭の皮をはいだり、内臓を食うということは考えにくいです。またモロプスはアフリカにはおらず、北アメリカ、アジアに棲息していました。

モロプス以外の候補では、古代のクマ、アグリオテリウム(Agriotherium)があげられます。アグリオテリウムは300万年ほど前まで実際にアフリカに棲息していました。ただし、アグリオテリウムはまさに原生のクマと同じような体型をしており、ナンディ・ベアの特徴である後ろ脚が短い体型とは異なっています。

またホラアナグマの可能性も示唆されています。ホラアナグマは今から1万2千年ほど前と、ごく最近まで生き延びていたクマですが、アグリオテリウム同様、体は原生のヒグマを大柄にしたような体型で、ハイエナのような体つきはしていません。
ただし、もともとアフリカの原住民はクマ自体を知らないため、見たことのない動物に遭遇した場合、人間の習性として、なるべく似たもの、既知の動物に当てはめて考えようとする傾向から、「ハイエナ」のような体型、と証言している可能性も十部考えられます。
果たして現在でもアフリカにはクマが生き残っているのでしょうか?それとも足跡は未知の生物のものなのでしょうか?
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