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カエルの神隠し ~ オレンジヒキガエル (キンイロヒキガエル)

■カエルの神隠し ~ オレンジヒキガエル (キンイロヒキガエル)■
■Golden toad (Bufo periglenes)■



~ 石川県でオタマジャクシの雨? ~

石川県の空からオタマジャクシが降ってきたといいます。

以前に、ベガスヒョウガエルの記事でカエルや魚が空から降ってくるという話をしたことがあるので、詳しくは書きませんが、そういった話は昔から数えられないほど伝えられています。

記事によると、「石川県七尾市中島町にある「中島市民センター」周辺約300平方メートルにわたって体長2-3センチのオタマジャクシ約100匹が突然降ってきた」とのこと。

これが2009年6月4日の話、なんと1日空けて6月5日にも、同じく石川県、今度は白山市徳丸町で「駐車中の車のボンネットや路上で30匹のオタマジャクシがつぶれているのを住民らが見つけた」とのことです。

今までに多くの動物が空から降ってきたことが記録に残っていますが、オタマジャクシが降ってきた事例は皆無に等しく非常に珍しい記録となります。


(魚が降ってきた様子の絵画)

空から動物が降ってくるものは、必ずといっていいほど、その原因を竜巻としますが、これは以前にも書いたとおり、あまり説得力がありません。

動物が降ってきた事例を見ると、いずれも降ってくる生物が単一の種類に限られるからです。

竜巻に意志はなく、1種類の生物だけを「選択的」に巻き上げる、ということは不可能で、竜巻が原因で生物が降るのであれば、その他の生物、動物だけではなく水草や土などあらゆるものがごっちゃになって降ってくるはずです。

「選択」は人間はもちろん、動物の得意技で、これら単一の生物が降ってきた事例を説明するのに、人間のいたずら、もしくは動物が絡んでいる可能性が示唆されます。

伝えられる話を鵜呑みにするなら、それは人間が絡んでいたとしても説明不可能のものがほとんどであることは認めなければいけませんが、「実際に降っているところを見ていない」とか「降ってきた生物の数がそれほど多くない」場合は人間のいたずら、もしくは鳥などがはき出した可能性も、加えるべきでしょう。

オカルト研究の第一人者、チャールズ・フォート「大気圏藻海」なる一時的に動物を捕獲する領域がる大気圏に存在するという仮説を発表しましたが、これはファンタジーの域を出ません。

~ 黄金のカエル ~

さて、今回の主役はオレンジヒキガエル (Bufo periglenes)

英名をゴールデン・トード (golden toad) といい、直訳すればキンイロヒキガエルですが、運悪く、和名にキンイロヒキガエルという別のカエルが存在するため、こちらはその名を譲りオレンジヒキガエルという和名です。ただし、ゴールデン・トードをそのまま直訳して、このカエルをキンイロヒキガエルと呼ばれていることも多々あります。 複雑ですね。

このカエル、オスはヒキガエルとは思えない鮮やかなオレンジ色をしており、ゴールデン・トードと呼ばれるのには誰もが賛成するでしょう。

メスはオスと比べるとちょっと地味で、淡いグリーンの体色をしています。

 
(地中性のインドハナガエル)

オレンジヒキガエルは中央アメリカ、コスタリカのほんのわずかな地域 (モンテヴェルデ森林保護区) にのみ生息していたたいへん希少なカエルです。

発見されたのは1966年、繁殖期になるとこの派手な体色のオレンジヒキガエルはどこからともなく一斉に現れ、陰鬱な熱帯雨林をひとときの間、鮮やかなオレンジ色に染め上げました。

しかしこのカエル、繁殖期以外に人の目に触れることはほとんどなく、おそらく地中性のカエルだったのではないかと考えられています。

~ 消えたカエル ~

1966年に発見されてから、毎年、彼らの繁殖期は熱帯雨林の奇跡ともいうべき、恒例の祭典となりました。

1966年から始まったその祭典はわずかな異変もなく続けられました。

1987年、事実上かれらの祭典の最後となった年も何千匹というオレンジヒキガエルがその場に居合わせました。去年、一昨年と見てきた光景と全く変わらない盛大なものでした。

しかし、1988年、その祭りに参加したカエルはわずかに11匹、翌年、1989年に至っては1匹のみの参加しか確認されませんでした。

フォートの仮説、「大気圏藻海」にかれらは吸い上げられ、祭典は続けられているのでしょうか?しかし、現実はそんな陳腐な表現で片づけられそうにもありません。

酸性雨や土壌汚染、人類の発展により、両生類には大変生きづらい世の中になっています。

オレンジヒキガエルが激減したことに多くの説がよせられました。先に挙げた酸性雨をはじめ、オゾン層破壊による紫外線量の増加、エルニーニョ現象、寄生虫、、、

しかし、その原因を特定することは出来ませんでしたし、原因を突き止めたところでそれはもはやオレンジヒキガエルにとっては何の役にも立たなかったことでしょう。

1990年、祭典に参加したオレンジヒキガエルは一匹もいなかったのですから。

<参考文献>
● フェノメナ 【現象博物館】
● 失われた動物たち


<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-732.html

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インカ帝国黄金の番人 チチカカオレスティア

■インカ帝国黄金の番人 チチカカオレスティア■
■Lake Titicaca orestia (Orestias cuvieri)■



~ チチカカ湖 ~



アステカがエルナン・コルテス率いるスペイン人の侵略を受け滅亡してまもなく、インカ帝国も同じくスペイン人、フランシスコ・ピサロの侵攻を受け滅亡しました。

ピサロはインカの皇帝、アタワルパを人質に取ると身代金として国中の金銀を要求し、また強奪の限りを尽くした後、アタワルパを殺害してしまいます。

伝説によれば、このときにスペイン人の手に渡った財宝は、実は僅かなもので、残りは聖なる湖、チチカカ湖の湖底深くに沈めたといわれています。



さて、このチチカカ湖、標高3800メートル以上という恐ろしく高いところに位置しながら南米最大の湖でもあります。

富士山よりも高い標高に海のように広がる巨大な湖が存在するのはとても不思議な光景です。この特異な環境のため、この湖固有の生物も少なくありません。

チチカカ湖に生息するもっとも有名な生物は、アフリカのゴライアスガエルに並ぶ巨大なカエル、チチカカミズガエルでしょう。

前述の通り、チチカカ湖が位置するのは3800メートル以上という高所であるため、空気中も水中も酸素濃度が低く、それに対処するためこのカエルはとてもユーモラスな姿をしています。

チチカカミズガエルは、まるでアコーディオンの蛇腹のように全身がだぶだぶの皮膚で覆われています。これは酸素を取り込む皮膚の表面積を大きくする工夫です。

チチカカミズガエルと比べるとちょっと地味な感じですが、今回紹介するのははチチカカオレスティア (Orestias cuvieri) です。

~ チチカカオレスティア ~



チチカカオレスティアはこの湖やボリビアの一部の淡水湖にのみ生息するオレスティアと呼ばれるカダヤシの一種です。

特にチチカカオレスティアはカダヤシとしては規格外の30センチ近くまで成長しました。

上向きの大きな口、体長の1/3近くを占める大きな頭部、不格好な姿をしていましたが魅力的な一面も持ち合わせていました。その色です。

体色は緑がかった黄金色、若魚の頃はウロコに黒い斑点が目立つものの成長と共に消え失せ、成魚になると文字通り鮮やかな黄金色に輝いたといいます。

インカの金銀財宝が湖底に眠るというチチカカ湖に、黄金色の魚が生息しているというのは偶然とはいえ、とても興味深いことです。

陳腐な言い回しをすれば、チチカカオレスティアはインカの財宝を守る「番人」、もしくは「財宝の化身」と表現できるかもしれません。

しかし、こういった話を耳にすることはありません。それは、チチカカオレスティアがとっくの昔に絶滅しているからです。

オレスティアとして最大にしてチチカカ湖でも大柄な魚のひとつであったチチカカオレスティア、我が世の春を謳歌していたこの黄金の魚に突如悲劇が訪れます。

1937年、アメリカ政府がレイクトラウト (Salvelinus namaycush) をチチカカ湖に放流したのです。

その意図は分かりませんが、少なくとも在来種を絶滅させようとして放流したとは思えません。おそらく成長が早く食用に向くレイクトラウトを現地の人に親善的な気持ちで放流したのでしょう。

体長にしてチチカカオレスティアの3倍以上に成長するレイクトラウト、閉ざされた湖に、在来種よりも遙かに大きくなる魚を放流すれば結果がどうなるかは火を見るよりも明らかです。

そしてチチカカオレスティアの悲劇は、レイク・トラウト同様、比較的深い水深を好むことで、その生息域までもがかち合ってしまったことにあります。

チチカカオレスティアは今まで見たこともない巨大な魚と熾烈な生存競争を強いられることになったのです。

~ チチカカオレスティアの敗北 ~


(チチカカオレスティアのフィギュア)

しかし、この生存競争は「熾烈な」と表現できるほどのものでもなかったようです。

レイクトラウトの放流から10年も経たないうちにチチカカオレスティアはほとんど見られなくなったからです。つまり、勝負にならなかったのです。

おそらく1940年代後半~1950年代の初め頃に絶滅もしくはそれに近い状態にあったと考えられます。

そして1962年、北米産レイクトラウトの完全勝利が正式に宣言されました。チチカカ湖で行われた大がかりな調査にも関わらず、チチカカオレスティアは1匹たりとも捕獲されることがなかったからです。

黄金色の魚は、レイクトラウトの放流から僅か10年あまりでチチカカ湖から、そして地球上から姿を消してしまったことになります。

インカの金銀財宝が湖底に眠るという伝説は果たして本当なのか、それは定かではありませんが、もしかするとそれは黄金に輝くチチカカオレスティアを指していたのかもしれません。

しかし、金銀財宝に目のくらんだ中世のスペイン人、そして後世に北米に渡ったかれらの子孫は、チチカカ湖に生息する固有の生物たち、そしてチチカカ湖そのものが世界的な財宝であることにまったく気付かなかったようです。

<参考文献・参考サイト>
失われた動物たち
The Extinction Website

<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-729.html

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6メートルの超巨大海鳥 ~ ペラゴルニシッド

■6メートルの超巨大海鳥 ~ ペラゴルニシッド■
■pelagornithid■



~ 翼竜は空を飛べない? ~

「大型の翼竜は空を飛べなかったのではないか?」

以前よりこの説を唱える科学者は後を絶ちません。

まず第一に、これは体長というより「体重」が引っかかっているからです。

翼竜は鳥類ではなく、空を飛べる爬虫類ですが、現在空を飛べる爬虫類は存在しませんから (滑空する爬虫類は除く)、現世種の鳥類で比較していきましょう。

現在考えられている「自分の筋力のみで」空を舞える生物の限界は体重が15~20キロぐらいと考えられており、実際、そこまで重い現世種の鳥は存在しません。

第二に、翼の強度も指摘されています。体が大きくなると体重は体長の3乗に比例するため、その重い体重を支える翼の面積は相対的に大きくなる傾向があります。

翼竜の翼は羽毛ではなくコウモリと同様に皮膜ですが、コウモリは4本の指で皮膜を支えているのに対し、翼竜は異常に伸びた薬指一本で支えています。

そのため、大型の翼竜が翼を広げたときに突風が吹くと翼が折れたことだろう、などというバカげた説まで唱えられています。

おそらく思っている以上に強度、柔軟性があったため問題なかったと思われます。

さらに今回、日本の教授が大型翼竜は離陸も出来ず、もし舞い上がったとしても持続は出来ず墜落してしまっただろう、という研究結果を発表しました。

悲しき大型翼竜、大きな体をもてあまし、地上の捕食者から逃げ回るそんな惨めな生き物だったのでしょうか?

~ ケツァルコアトルス ~


(翼開長10m以上、ケツァルコアトルス)

ケツァルコアトルスは現在知られている翼竜の中でもずば抜けて巨大な体躯 (たいく) を誇り、翼開長は10メートルから最大で18メートルと考えている科学者もいるほどです。

18メートルというのはどうかと思いますが、それが本当だとすると教室2つ分ぐらいの長さがあるのですから、いくら中空の骨で体重を軽くする努力をしても最低でも40キロ、妥当なところでおそらく50~70キロぐらい、中には100キロ超 (250キロ) と考える専門家もいます。

いずれにしても現在考えられている「空を飛べる生物の限界」を遙か遙か突破しています。

本当に飛べなかったのでしょうか?飛べないとしたら、飛べないなりの一工夫があるはずです。

現在、翼竜 (空を飛ぶ爬虫類) は恐竜と一緒にすべて全滅してしまったので、現世種の鳥類と照らし合わせながらケツァルコアトルスを見ていきましょう。

~ 飛んだはず!!! ~

鳥類で飛べないものはたくさんいます。ダチョウエミューヒクイドリなど現世種の巨大なものから、ジャイアント・モアエピオルニスなど絶滅種を含め、皆さんもご存じでしょう。

小型のものではペンギンを代表とする泳ぐ方への進化、また肉食哺乳類がいなかったことによりニュージーランドではキウイタカヘなど小型のまますばしこくなり、飛べない鳥へと進化したものもいます。


(見かけによらず、俊足タカヘ)

空を飛ぶ鳥がそのままの姿で飛べなくなったとするとずいぶんひ弱になってしまいます。スズメやツバメなどがもしあの姿のままで飛べなくなってしまったとしたら、いくら小柄な体を利用してすばしこく狭いところを逃げ回ったとしてもやはり絶滅していまいそうです。

そういうわけで、飛べない鳥は体重を増やて大型化したりすばしこくなったり、ペンギンのように泳ぎに特化したりと一工夫しています。

ケツァルコアトルスはどうでしょう?

まずはプロポーション。空を確実に飛んだであろう小柄な翼竜とケツァルコアトルスの体型を比べると、ケツァルコアトルスは相対的に頭でっかち&翼が大きくなっています。

しかし、全体としてプロポーションに大きな差違はなく、飛べるスズメと飛べないダチョウを比べたときのような極端なプロポーションの違いは見られません

そしてもう一つ、前述の通り、ケツァルコアトルスなど大型の翼竜は小型のものと比べ、相対的に翼の面積が大きくなります。逆にいうと、体や後肢などが相対的に小さくなる傾向があります。

つまり、体や後肢が体長に比して小さくなるということは地上での動きを制限されることになり、どんどん地上生活に向かない体つきに進化していったように感じます。

しかし、あれだけの巨大な体躯を誇り、さらに超頭でっかちになる巨大翼竜ですから、恐竜といえどなかなか手を出しづらく、地上でもそこそこやっていけたのでは?と推測することも出来ます。

確かに、翼竜は頭はでっかく首が長いものが多く、襲いかかる捕食者に対して強烈な一突きをお見舞いできたのでは?とも考えてしまいます。

 
(小型飛行機ぐらいあった巨大コンドル、アルゲンタビス)


しかし、翼竜の首の骨 (頸椎) はわずかに7個(~9個)程度しかなく、著しく柔軟性に欠けていたことが分かっています。

首長竜のように柔軟に首を動かすことは出来ず、頭部は上げたり下げたりの前後運動は問題ないにして、左右への動きはかなりぎこちなかった可能性があります。

いつも捕食者が正々堂々と真正面からのみ攻撃を仕掛けてきてくれれば問題ないですが、そんな頭の悪すぎる捕食者ばかりが存在したはずはありません。

捕食者が後ろに回り込んだ場合、首が回りませんから、体ごと振り向くしかありません。しかし、前述の通り、相対的に後肢が小型化していったことから機敏に振り向いたりするのは困難と思われます。

こういったことは巨大翼竜が地上生活に著しく向いていなかったことをと示唆する証拠ではないかと思います。

そしてケツァルコアトルスの骨は鳥類と同様、中空構造を成しています。ダチョウなど飛べない鳥は中空構造を捨てて頑丈な骨へとモデルチェンジしています。

地上性の場合、中空構造はむしろ欠点となってしまいますから、この中空構造を保持していたことも、空を舞うことを捨てていなかった証拠のひとつといえます。

まとめてみましょう。小柄な翼竜のままのプロポーション、柔軟性のない首、相対的に短い足、中空構造の骨格の保持、これらはケツァルコアトルスをはじめ巨大な翼竜が地上性に向いていない、つまり空を飛んでいた証拠といえるのではないでしょうか?

ケツァルコアトルスは飛べなかった、と結論づけるのではなく、「ケツァルコアトルスはどうしてあの巨体で飛ぶことが出来たのか?」今後の研究に期待しましょう。

というわけで、当ブログではケツァルコアトルスは問題なく飛んでいたことにします。(笑)

~ 超巨大海鳥ペラゴルニシッド ~ 

 

さて、いつも通り前置きが長くなってしまいました。すでにほとんどの人が脱落して、ここまで辿り着いていないのではと推測しますが、気にせず書き続けます。

今回は翼竜のような爬虫類ではなく鳥類、ペラゴルニシッド (ペラゴルニシド) が主役です。

ペラゴルニシッドはなにも翼竜が空を舞う白亜紀ほど遡 (さかのぼ) ることもなく、1000万年前~300万年前の全世界の空を舞っていた巨大な海鳥です。

このほど、ほぼ完璧なペラゴルニシッドの頭骨が発見されたとのことです。

復元図を一見したところ、そのシルエットこそ現世のペリカン目のカツオドリやグンカンドリなどと大差ありませんが、その頭部だけで42センチ、体長2メートル、翼開長は6メートルと、とてつもない大きさをしていました。

また、その長いクチバシには鋭い歯が生えているという顕著な特徴もあります。

歯の大きさは均等ではなく、大中小の歯が一定間隔で並んでおり、上のクチバシよりも下のクチバシの方が平均して大きいようです。

さて、ペラゴルニシッドの体重はどれぐらいでしょう?

体型が近いカツオドリを使うと、大きなカツオドリの体長は約70センチ、翼開長2メートルぐらいということなのでペラゴルニシッドの1/3ぐらいということになります。

カツオドリの体重は2~3キロということなので、単純計算すると、その体長の3倍に当たるペラゴルニシッドの体重はカツオドリの3の3乗倍、つまり27倍になりますから、とてつもない重さになります。

おそらくさらなる軽量化などをはかり、そこまで重くはなかったものと推測されますが、それでもその重い体重でペラゴルニシッドも確実に、問題なく空を飛んでいたことでしょう

<参照サイト>
Technobahn
Yahoo!ニュース

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カンブリア紀の怪物、フルディア・ヴィクトリア (ビクトリア)

■フルディア・ヴィクトリア (ビクトリア)■
Hurdia victoria



~ カンブリア大爆発 ~


(ハルキゲニアの化石)

恐竜が現れる遙か前、カンブリア紀の海には突如、奇妙奇天烈な動物たちが現れました。

上下前後も分からないほどユニークなハルキゲニア、掃除機のノズルを思わせる吻 (ふん) を持ったオパビニア、背部に剣山のような突起を生やしたウィワクシア、泳ぐ湯たんぽオドントグリフス、、、


(オパビニア)

その他にも魅力溢れる生物たちでごった返しています。これら魅力的な生物たちはスティーブン・ジェイ・グールドさんの「ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語」で一般的にも広く知られることになりました。

そんな中で、もっとも知名度が高く、かつ人気のあるもののひとつがアノマロカリスといえます。

口と触手と胴体、それぞれバラバラに見つかって、しかもそれぞれの部分が単独の生物と認識されていたことは有名な話です。

この時代、一気に動物たちが現れたことは確かですが、そのほとんどは10センチを超えることはなく、上記のハルキゲニアは2~3センチ、オパビニアも5センチ前後です。

アノマロカリスの各部分がそれぞれ単独の生物として認識されたのは、その形もさることながら、それぞれの器官の大きさがカンブリア紀の動物たちの標準的な大きさだったからです。まさか巨大な生物の一部分だとは考えも及ばなかったのです。


(初期のハルキゲニアの復元。
右側が頭部、背中の触手でエサを捕らえていたと考えられていました。 ちなみに発売当初の「ワンダフル・ライフ」の表紙にはこの逆さまバージョンのハルキゲニアが描かれています)

(現在のハルキゲニアの復元
上下前後が逆だったことが判明しました)

しかしアノマロカリスは巨大な生物でした。バラバラに認識されていた「生物」たちをつなげると、体長は60センチ以上にも及ぶことが判明したのです。

イカの食腕を思わせるしなやかそうな触手で獲物を捕らえ、強力な顎でかみ砕いていたことでしょう。

現在知られているカンブリア紀最大のアノマロカリスが、この時代の海で食物連鎖の頂点に君臨していたことは確実ですが、アノマロカリスのライバルになりそうな巨大な生物が登場しました。

~ フルディア・ヴィクトリア ~


(コウイカ風に復元されたアノマロカリス)

今回の主役はフルディア・ヴィクトリア (Hurdia victoria) です。

このフルディアは実は100年ほど前にすでに発見されている生物です。しかし今回復元されたような生物だとは思われていませんでした。

現在知られるカンブリア紀のほとんどの生物を、カナダのバージェス頁岩 (けつがん) で発見・命名したのはチャールズ・ドゥーリトル (ドリトル)・ウォルコットさんですが、その中にこのフルディアも含まれています。

グールドさんは「ワンダフル・ライフ」でウォルコットさんの分類法を「ウォルコットの靴べら (カンブリア紀の生物をすべて既存の門に靴べらで押し込むように分類していることから)」と強烈に揶揄 (やゆ) していますが、グールドさん風に表現すればフルディアも靴べらで押し込まれていたようです。


(オドントグリフス)

さて、フルディア・ヴィクトリアの「正しい」復元がこんなにも遅れたのは、アノマロカリスと同じ原因だったようです。すなわち、大きすぎてバラバラに保存され、かつバラバラにそれ自体が完全な生物と認識されていたからです。

フルディアの最大体長は驚きの50センチ、アノマロカリスの仲間に属し、アノマロカリスのように獲物を捕らえるであろう触手を1対備えており、全体的にも比較的アノマロカリスに似た姿をしています。

ただし、頭部にずいぶんと立派な盾というかフードを持っており、ここがアノマロカリスと決定的に異なる部分です。

気になる頭部のフードですが、これの役割は現時点では不明で、この時代の最大級の捕食者であることから頭部を守るためのものではなかったと考えられています。


(背中に剣山、ウィワクシア)

とはいえこれだけ大きな付属物が役に立たないとは考えにくく、海底を歩く獲物を上からかぶせて逃げられないようにしてから捕らえたとか、ヘラチョウザメやノコギリザメのように砂底のエサ探知機に使用したとか、真実は分かりませんが、なんらかの用途はあったことでしょう。

体全体はエラで覆われており、この巨体の隅々まで酸素を供給するのに一役買っていたとのこと、この高性能の酸素供給システムによりカンブリア紀の海を悠然と泳ぎ回ることができたことでしょう。

天国のスティーブン・ジェイ・グールドさんにも是非見てもらいたかった生物です。

<参考サイト・文献>
Scientific blogging
ワンダフル・ライフ (スティーヴン・ジェイ・グールド 著)

<この記事のURL>
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古代のダイオウイカ Part II トゥソテウティス・ロンガ

■古代のダイオウイカ Part II トゥソテウティス・ロンガ■
■Extinct giant squid Tusoteuthis longa



~ イカの化石、タコの化石 ~

タコやイカなど頭足類は貝の仲間ですが、貝殻を脱ぎ捨て発達した筋肉で海の中を縦横無尽に泳ぎまわることができます。

その代わり全身が軟体部なため化石化することが滅多にありません。

特にタコは、口に当たるクチバシのようなカラストンビと眼球の回りぐらいしか固い組織を持っていません。固いといっても骨でもなければ軟骨ですらありませんから化石化することはあまりありません。

つい先日、そんな軟体部だらけのタコが、中東レバノンの9500万年前の地層から、生前の姿そのままに全身化石化されたものが発見されて話題になりましたが、わずかに2例目だとか。



そういった事情ですから、腕を含めた長さが最大で3メートルを超えることがある現世種最大のタコ、ミズダコ (ジャイアント・パシフィック・オクトパス) と同等、もしくはより大きなものが過去に存在したかどうかは現時点では藪の中です。

今後も発見されることはあまり期待できそうにありません。

イカはどうでしょう?イカはタコよりは「化石化」という点では”マシ”な体つきをしています。

イカはカラストンビに加え、イカとタコの唯一の違いでもある吸盤の中の「ツメ」や、貝殻の痕跡 (軟骨) が外套の中に残っている点などなど、キチン質の固い組織がタコと比べ少しばかり多め持っています。


(軟体部やかぎ爪まで化石化したベレムナイト
ベレムノテウシス, belemnotheutis)
"Fossils" Cyril Walker and David Ward より

イカの軟甲とはイカの外套の中に入っている、薄く細長いプラスチックのような棒状のもので、みなさんもご存じでしょう。

前述の通り、過去にどれだけ大きなタコが存在したか、現時点では知るよしもありませんが、少なくともイカの仲間には現世最大種のダイオウイカコロッサル・スクイッド (ダイオウホウズキイカ) 級の巨大イカが存在したことが分かっています。

トゥソテウティス・ロンガです。

~ トゥソテウティス・ロンガ ~


(トゥソテウティス・ロンガの軟甲)

以前に「古代のダイオウイカ」と称して直角貝のエンドセラスを紹介しました。

エンドセラスの仲間やカメロセラス (カメロケラス) には体長が10メートルを超える化け物のようなものが存在していましたが、残念ながらイカではありません。

 
(巨大直角貝、体長10メートル、カメロケラス)

現世のイカと同じように外套の中に殻 (の痕跡) をしまいこんだものとしては前記のトゥソテウティス・ロンガ (Tusoteuthis longa) が現在知られている絶滅種のイカでは最大と考えられています。

100年以上前から知られている巨大イカで、非常に名前が覚えにくいのですが、巨大イカファンは是非おさえておきたい名前です。

トゥソテウティスは白亜紀の海に生息した巨大イカです。外套長は2メートルを超えると考えられ、腕を含めた全長は6~8メートルぐらいになると考えられています。

ダイオウイカのように食腕が長いタイプのイカであれば、10メートル以上になるかもしれません。

と、大きさに関してはちょっとあいまいですが、これは全身が化石化されたわけではないからです。

トゥソテウティスの化石化する部分は、前述したイカの軟甲部分だけです。

現世種から考えて、「イカの軟甲の長さ≒外套長」ですから、それに頭部と腕の長さを推測して、おおよその全長を割り出しているというわけです。

~ 食べられ役 ~


(巨大イカファンが夢見る想像図)

さて、これだけの大きさですから、巨大イカファンにとっては「海の覇者」であったと信じたいところですが、そうでなかったことは状況証拠から明かになっています。

というのも、トゥソテウティスの軟甲が見つかるのは、ほとんど巨大硬骨魚や巨大海棲爬虫類の胃の中で、かれらの化石と一緒に見つかることが多いからです。

つまり食べられていたということです。


(ダイオウイカの軟甲)

トゥソテウティスの生きた時代は陸上では恐竜たちが、空には翼竜、そして海には巨大海棲爬虫類、巨大硬骨魚たちがうごめく白亜紀です。

同時代に生きた体長10メートルを軽く超すティロサウルスモササウルスらの巨大海棲爬虫類が相手では、外套長2メートル、全長10メートルを超す巨大イカであっても、分が悪かったことでしょう。

トゥソテウティスの化石はなんらかの捕食者によって食べられた状態で見つかることが多いですが、逆にいえば食べられないと化石は見つかりにくい、ともいえます。

つまり、ティロサウルスらも襲うのを躊躇するほどの巨大なトゥソテウティスが存在したとしたら?

猛者がうごめく海を悠々と泳ぎ回り化石化していないトゥソテウティス・ロンガが存在したかもしれない、と巨大イカファンは都合よく考えてみたくなるものです。

<参照サイト>
National Geographic

<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-717.html

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四肢で陸上を歩く最古のクジラ パキケトゥス

■四肢で陸上を歩く最古のクジラ パキケトゥス (パキケタス)■
■Pakicetus inachus■



さて、久しぶりの更新です。今年に入ってからも生物関連のニュースはたくさんありますが、その中から個人的な趣味にはしり、みなさんがもっとも興味なさそうなマイアケトゥスをピックアップします。

~ 良い母親クジラ ~



「(良き) 母親トカゲ」という意味を持つマイアサウラという恐竜がいます。

マイアサウラが、恐竜の中ではじめて子育てをしていた証拠が発見されたからです。

しかしいっぽう、マイアサウラ同様、卵を抱いている状態で化石が発見されたにもかかわらず、「良き母親」の名前を付けてもらうどころか「卵泥棒」なるひどい学名を付けられてしまったオヴィラプトルもいます。

化石が見つかった当時、オヴィラプトルが他の草食恐竜の卵を盗みに来た状態で化石化されたものと勘違いされたからです。肉食で狡猾そうな見かけが徒 (あだ) になってしまいました。

学名は一度付けられたら最後、オヴィラプトルは今後も「卵泥棒」と呼ばれ続ける運命にあります。

さて、今回あらたに「良き母親」の学名を与えられた古生物がいます。クジラの遠い祖先で、「良き母親クジラ」という意味の、マイアケトゥス (or マイアケタス, Maiacetus inuus) という素敵な名前をつけてもらいました。

~ ギンゲリッチ ~


(ギンゲリッチ博士)

マイアケトゥスは「(良き)母親のクジラ」という意味で、母クジラと胎児が一緒に化石化されたことでこの名前が付きました。

この化石を発見したのは古生物学者、フィリップ・ギンゲリッチ (Philip D. Gingerich)、ひょんなことから絶滅クジラにのめり込むことになった、絶滅クジラのスペシャリストです。

絶滅クジラにのめり込むきっかけは、まだ若かりしギンゲリッチがパキスタンでメソニクス類の化石発掘を行っている際に、少なくとも現在のところ最古のクジラ (5300万年前) と考えられているパキケトゥス (パキケタス) の化石を偶然発掘したからです。

今回はこのパキケトゥスにスポットライトを当ててみます。

ちなみに「アンブロケトゥス」とか「ロドホケトゥス (ロドケタス)」「タクラケトゥス」「ガヴィアケトゥス」などなど、クジラの学名に「~ケトゥス (ケタス, cetus)」とついている名前が多いのは、ケトゥスというのが「クジラ」という意味だからで、パキケトゥスは「パキスタンのクジラ」という意味です。



パキケトゥスは「最古のクジラ」として有名ですから、ご存じの方も多いと思いますが、いったいどこをどう見ればクジラなのか疑問に思っている人も多いと思います。

水棲UMAの正体として頻繁に登場するムカシクジラ類のバシロサウルス (ゼウグロドン) であれば、現世のクジラとずいぶんと姿は違うといっても、やはり「クジラ」といわれれば納得がいきます。

しかし、パキケトゥスの場合はどうでしょう?体長は2メートル前後、ウシやウマのように蹄を持ちますが、頭部を見ると肉食獣そのもので、一見するとオオカミのような姿をしています。

ギンゲリッチも発掘当時は、かつてクジラの祖先として有力視されたメソニクス類と思ったほどだったといいます。

ギンゲリッチが発掘したのは、パキケトゥスの頭骨のみでしたが、この謎の哺乳類が「クジラ」であることを立証するに十分でした。

クジラには他の動物にはない独特の特徴を備えているからです。

~ パキケトゥス ~



パキスタンから持ち帰った「謎の哺乳類の頭骨」を1年がかりで整形すると、頭骨の下に「形も大きさもブドウ」のような骨を発見しました。

この骨は現世のクジラのものとはちょっと異なるものの、紛れもなくクジラ特有の分厚い耳骨 (じこつ) であることをギンゲリッチは突き止めました。

クジラには絶滅種・現世種に限らず、他の哺乳類には見られない、耳の構造 (内耳 (ないじ) の耳骨) に特徴があります。

というのも、クジラは哺乳類でありながら水中で音を聞かなければならないからです。クジラは水中を伝わる震動を顎でキャッチし耳に伝えます、いわゆる骨伝導です。

また、音源の方向を正確にキャッチするために、クジラの耳はどんなに水圧がかかろうとも頭骨から常に宙づり (隔離) 状態に保たれています。

 
(バシロサウルス)

一方、パキケトゥスの耳骨は宙づりではなく、顎に固定されていました。固定されていると固定した部分からも振動が伝わってきてしまうため現世のクジラほど水中の物音に敏感ではなかったと推測されています。

それはパキケトゥスが、それこそ見ての通り、あまり水中には適応しておらず、その大部分の時間を陸上で暮らしていた証拠ともいえます。

前述したとおり、パキケトゥスの体長は2メートル前後、蹄を持った四肢動物で、浅い水辺とその付近の陸上を主な生活場所としていました。

その姿もそして生活スタイルも現世のクジラとはかけ離れたものです。

しかし、これが進化の不思議なところ、それからわずか1000万年後にはバシロサウルスが現れます。

パキケトゥスが4本足であっても「クジラ」であったことに疑いはありません。

<参考サイト・文献>
水辺で起きた大進化 (カール・ジンマー著)

<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-714.html

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史上最大の巨大蛇の化石発見される ~ ティタノボア

■史上最大の巨大蛇の化石発見される■
■Extinct largest snake (Titanoboa cerrejonensis)■



南米コロンビアの6500~5500万年前 (6000~5800万年前とも) の地層から、史上最大のヘビの化石が発見されました。

これは古生物ファンや巨大生物ファンにはもちろんのこと、UMAファンにとってもとても魅力的なニュースです。

UMAとしてもっとも有名な大蛇の目撃は、1906年、軍人にして冒険家のパーシー・フォーセット (or ファーセット, Percy H. Fawcett) 大佐が南米調査に派遣された際に目撃した巨大アナコンダです。

巨大アナコンダは、水上から見えた部分が13.5メートル、水中に没していた部分が5メートル超、全長18メートルを超えるまさに「大蛇」でした。

科学者にはまったく信用されていませんが、あまりの大きさに少々大げさに伝えてしまったのかもしれません。パーシー大佐はこの目撃から20年後、再度アマゾンに趣き、消息を絶っています。

さて、さすがに18メートルは少々大きすぎるような気がしますが、今回発見された巨大ヘビはそれを彷彿させるものです。

発見されたヘビの化石には、ティタノボア・セレジョネンシス (ティタノボア・セレホネンシス, ティタノボア・ケレホネンシス, Titanoboa cerrejonensis) という学名が与えられました。これは「Cerrejon (化石を発掘した地名) の巨大なボア」という意味です。



絶滅爬虫類専門家ジェイソン・ヘッド (Jason Head) と古生物学者デビッド・ポリー (David Polly) は、発見された巨大蛇の脊椎骨から生前の姿を検討しました。

そしてかれらのはじき出したティタノボアの全長は約13メートル (42.7フィート)、体重は現世最重量のオオアナコンダ (グリーン・アナコンダ) の4~5倍以上、1134キロと見積もりました。

ちなみに、1134キロという恐ろしく細かい数字をはじき出しているように見えますが、ポンドで表すと2.500ポンドとなり、実は大雑把な数字です。

「ヘビは10~12メートル以上に成長することは不可能なハズ」という「定説」を覆す大きさだけに、今後、今回見積もられた体長に反発の声が上がるかもしれません。

また、大型化したヘビのプロポーションを推測するのが難しいため、体重を推測するのも困難なようです。それにしても推定体重が重すぎるのでは?と思う人もいるかもしれません。

ティタノボアとプロポーションが似ていると思われる歴代の捕獲された巨大アナコンダを元に体重を推測してみるとします。

たとえば、8.5メートル、200キロと7.3メートル、158キロの個体のデータ (巨大動物図鑑 さん参照) を使って、単純にティタノボア・セレジョネンシスの体重を推測してみると、それぞれ716キロ (1.533x200)、891キロ (1.783x158) となり、1134キロには及びません。

これはあくまで、同じプロポーションのまま大きくなった場合の数字ですから、正確なものではありません。大型化すると重い体重を支えるために寸胴になっていく傾向がありますから、その辺の細かな修正を加えたものが1134キロということでしょう。

仮に体長、体重が多少上下したところで「史上最大」という肩書きに影響はないと思われ、このような巨大蛇が実在したことは疑いがなく、UMAとして報告される10メートル超の大蛇の話も夢物語ではないともいえます。

それどころか、この発見された個体がこの種の標準的な大きさ、もしくは大きめの個体ならともかく、「小さめの個体」という可能性も否定できません。その場合、13メートルという体長を遙かに超えるティタノボアが存在したことになり、絶滅していなければパーシー大佐が目撃したというアナコンダもあながち、、、

6500万年前と言えば恐竜が絶滅して間もない時代、巨大肉食恐竜のぽっかり空いたニッチを埋めるようにティタノボアは、当時の温暖な気候を利用して巨大化していったのかもしれません。



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巨大ベレムナイト ~ メガテウシス・ギガンティア

■巨大ベレムナイト ~ メガテウシス・ギガンティア■
■Giant belemnites (Megateuthis gigantea)■



~ サンダーボルト ~

雷に撃たれて亡くなる人がいますが、もちろんそれは感電によるものです。

そうではなく、雷に撃たれて死ぬのは、雷と共に空から槍のようなものが降ってくるからだとしたら?中世のヨーロッパでは、そのように考える人たちもいました。

証拠はありました。空から降ってくるサンダーボルト (落雷, thunderbolt)」とかサンダーアロー (雷の矢, thunder-arrow)」と呼ばれる槍は地中に埋まっているからです。

雷に撃たれた人は空から降ってきたサンダーボルトに体を貫かれ、体を貫いたサンダーボルトは勢い余って地中深く深くに埋没してしまいます。

それらの槍は、その場所に雷が落ちた証拠でもありました。そして雷が落ちやすい場所も分かりました。サンダーボルトがたくさん埋まっている場所があるからです。

しかし、サンダーボルトは雷と共に空から降ってきた槍ではけっしてありません、その槍はベレムナイトの化石だったのです。

~ ベレムナイト ~


(軟体部やかぎ爪まで化石化したベレムナイト、
ベレムノテウシス, belemnotheutis)
"Fossils" Cyril Walker and David Ward より

ベレムナイトは恐竜と共に絶滅した現世のイカ (特にツツイカの仲間) によく似た姿の頭足類です。

現世のイカよりも先端がとんがった外套 (がいとう - 体の部分) をしていますが、その生態はほとんど現世のイカと変わりなかったと考えられています。大きな目、オウムのようなクチバシを持ち、墨を吐きました。腕には多数のかぎ爪がついていたことも分かっています。

イカやタコといった頭足類は化石になることが希です。外套の外側に殻を持たないため、死ぬと軟体部は腐敗してしまい、滅多なことでは化石にならないからです。

ベレムナイトも現世のイカと同様、体の外側に殻は持ちませんでしたが化石はたくさん残っています。どうしてでしょう?

現世のイカにもコウイカアオリイカの仲間は外套の中に比較的立派な殻 (軟甲) を持っていますが、ベレムナイトと姿の似ているツツイカの仲間の殻は透明で薄っぺらい棒状のものでとても貧弱です。


(ネオヒボリテスの化石 ,neohibolites)
"Fossils" Cyril Walker and David Ward より

しかし、ベレムナイトの外套の中にはグラディウス (gladius)、つまり「短剣」などとも呼ばれることのある、とても立派な殻が入っていました。

この殻が化石化しやすいため、ベレムナイトの化石はイカと違い多数発掘されているのです。

前述の通り、ベレムナイトの化石は、その槍のような、もしくは短剣のような形状が人々の想像力をかき立て、雷と関連づけられました。

その他にも、中世の人々は、ゴーストのキャンドル (ghostly candles)」とかワイトのキャンドル (wight candles)」悪魔の指 (Devil's finger)」聖ペテロの指 (St Peter's fingers)」などと呼ぶことがありました。

ワイトとは、妖精もしくはそれに準ずる架空の生物で、ベレムナイトの化石が密集している場所は、ワイトが宴 (うたげ) を開いた跡だと考えたのです。

また、スコットランドでは民間療法として、ベレムナイトの化石を煎じて飲めば腹痛が治る、毒ヘビの解毒剤になる (snakestone)、馬の寄生虫に効くなどといわれていた時期もありました。

~ メガテウシス・ギガンティア ~


(巨大直角貝 カメロケラス [cameroceras
体長10~11メートル)

今まで知られている最大のべレムナイトは、ヨーロッパのジュラ紀の地層から発見されたメガテウシス・ギガンティア (Megateuthis gigantea) の化石です。

発見された化石の大きさは18インチ (≒46センチ) で、腕を含めた体長は3~4メートルと推測されています。

ちなみに、メガテウシスとは、メガ (mega) は「巨大」、テウシス (teuthis) は「イカ」という意味ですから、属名は「巨大なイカ」を意味します。



直角貝アンモナイトの大きさを考えると、もっと大きなべレムナイトが存在しても不思議ではありませんが、現時点ではこの種が最大と考えられています。

体長3~4メートルとはかなり大きなイカ (現世のイカとは異なりますが) といえますが、この時代には巨大海生爬虫類がてんこ盛りの海ですから、べレムナイトもイクチオサウルスをはじめ、食べられまくっていたようです。



ベレムナイトの殻は大きく3つに分けることが出来ます。先端の尖っている部分から順に「鞘 (guard or rostram)」、「房錘 (phragmocone)」、「前甲 (proostracum)」と呼ばれ、化石になりやすいのは圧倒的に「鞘」の部分です。

メガテウシス・ギガンティアは特別大きなベレムナイトで、ふつうのベレムナイトは体長が数十センチ程度です。ですから、通常発見される鞘の大きさは数センチ程度にとどまります。

その程度の大きさでも雷や悪魔、妖精などに関連づけられて考えられたベレムナイトの化石、もし中世にメガテウシス・ギガンティアの化石が発見されていたら当時の人々はいったい何を想像したことでしょう。

<参考文献>
● "Aquagenesis, The Origin and Evolution of Life in the Sea" by Richard Ellis
● "Fossils" by Cyril Walker and David Ward

<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-701.html

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