■140歳のロブスター、海へ■
■140-year-old lobster back into the ocean■
記事を書いたままアップするの忘れていたネタです。
アメリカでジョージと命名された巨大ロブスターが話題になりました。
ダイオウイカの中でも巨大な個体がよく捕獲されるカナダの東部、ニューファンドランド沖で、ロブスターのジョージは捕獲されました。
ジョージの体重は20ポンド (約9キロ) と特大で、ニューヨークにあるシーフード・レストラン「シティ・クラブ・アンド・シーフード (City Crab and Seafood)」の店長、キース・ヴァレンティ (Keith Valinti) さんが10日ほど前に100ドルで買い取ったものです。
ある科学者は100歳を超えているのではないかとの推測をしていますが、店長のキースさんと動物愛護団体PETA (People for the Ethical Treatment of Animals) のスポークスマン、マイケル・マックグロー (Michael McGraw) さんはジョージの体重から140歳と見積もっています。
ここまで成長したロブスターですから、かなりの年齢を重ねていることは確かだと思いますが、店長とPETAが主張する体重から年齢を把握する方法は当てになりません。というか、140歳というのはあり得ない数字です。
1974年にマサチューセッツ州のコッド岬で捕獲された、史上最重量の誉れ高い、通称「ビッグ・ジョージ (Big George)」は37ポンド (16キロ以上) あったと言われていますが、これだと200歳を軽くオーバーしていたことになってしまいます。
さて、生け簀のジョージはちびっ子たちの人気者になってしまい、全米の注目を浴びる羽目になりました。
おそらく、「こんな長生きしたロブスターを殺すのか」という世間の非難が怖くなったのでしょう、キースさんはジョージを海に帰すことにしました。
PETAはジョージの解放を決断したキースさんに対し賛辞を送っているようですが、毎日このレストランでは大量のロブスターを消費しているわけで、どうなのでしょうか。
<参照サイト>
● Yahoo!ニュース
● msnbc
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-697.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>>FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>>人気の面白サイトを探す
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ 世界最大 タスマニアオオザリガニ
■ 巨大ガニ ~ タスマニアオオガニ
■ 摩周湖の巨大ザリガニ
■ ミュータント・ツートン・カラー・ロブスター
■ 超レア・ロブスター ~ カリコ・ロブスター
■ フロリダで46センチの超巨大シャコ釣られる
■ 100年前の銛の刺さったセミクジラ捕獲される
■ 400歳のハマグリ見つかる
■ 115歳のメヌケ捕獲される
■ スウェーデンの155歳のウナギ、エールが亡くなる
■ 30年ぶりに太陽の光を浴びたチンパンジーたち
■ 強い強い絆で結ばれたヤギとロバの話
■ 寿命たったの30分 ~ 1時間ブヨ
■ (UMA) ワラウア湖の巨大ザリガニ
■ 妖精ダンゴムシ
■ 巨大フナムシ (ジャイアント・アイソポッド)
■ 妖精エビ (アノマロカリスのような新種のエビを発見)
■ 巨大ヒヨケムシ (キャメル・スパイダー)
■ 巨大ゴキブリ (アプソロブラッティナ)
■ 猛毒ガニ
■ 雪男のカニ (新種の深海ガニ)
■ 巨大グモ Part I
UMA一覧へ
トップページへ
■超巨大淡水エイ ~ ヒマンチュラ・チャオプラヤ■
■Giant ray in freshwater (Himantura chaophraya)■
(巨大淡水エイと人間の対比図)
~ 淡水エイ ~
サメとエイは似たような生きもので、エラ (鰓裂 - さいれつ) の開いている位置で区別します。
一般的に、というか少なくとも日本では、エイやサメといえば「海の生物」というイメージが強いと思いますが、実際にはそうではありません。
確かに、サメの仲間で淡水でも生息出来るのはオオメジロザメのみです。しかし、エイに至っては多くの種が淡水に適応しており、サメの仲間にはあまり見られない顕著な特徴となっています。
日本で淡水エイがあまり馴染みがないのは、そのほとんどが南米や東南アジアの河川に生息しており、日本には淡水エイが生息していないためです。
エイといえばマンタをはじめ、とても大きく成長するものがたくさんいます。
大きな群れでアサリなどの貝を食べてしまうことから、最近ではニュースにも頻繁に登場するナルトビエイなども実はなかなかの大きさ (1~1.5メートル) に成長します。
一方、淡水に生息するエイは比較的小型です。大きくても数十センチ程度ということで、日本では珍しいこともありペットとしても人気があります。
淡水エイは、そのほとんどが尾に毒針を持ち、またウチワのようにほとんど円形に近い輪郭をしているのが特徴です。基本的に川底にぺったりと張り付いており、あまり活動的ではありません。
~ 淡水エイは巨大になるか? ~
それでは、淡水エイの仲間に マンタ ような巨大なエイは存在しないのでしょうか?
川や湖などの淡水に生息する生物は、やはり海の生物と比べて小型なものが多いことは確かです。
とはいえ、海外の淡水に生息するピラルクやガーパイク、チョウザメ、ナマズなどの仲間は、淡水にも関わらず、日本では考えられない程の大きさまで成長するものがいます。
淡水エイでもっとも大きくなるもののひとつとして、アルゼンチンやウルグアイなど、南米の河川に生息するアハイア・グランディ (Ahaia Grandy, Potamotrygon brachyura) がいます。
(アハイア・グランディ)
最大体長は2メートルをオーバーするといわれ、本当に公式記録かどうか怪しいところですが、200キロ以上の個体が捕獲されたことがあるといわれています。
体は円盤型で全体に斑紋があり、体に比して極端に尾が短く、そのことから英名は 「ショートテイルド・リバー・スティングレイ (Short-tailed river stingray, 「短い尾の淡水エイ」)」といいます。
川にそんなでかいエイが生息しているとは本当に驚くばかりです。
ちなみに、ノコギリエイの方が全然大きくなりますが、ノコギリエイの場合、淡水にも入り込むことがある、という感じで、純粋に淡水に適応したエイではありませんから、こちらは除外して考えます。
で、アハイア・グランディなどまったく寄せ付けない、超巨大な淡水エイの噂があります。
そのエイに出会うには、何も地球の裏側の南米まで行く必要もありません。怪物エイは日本のご近所に生息しているからです。
~ アジア代表 ~
(ヒマンチュラ・チャオプラヤの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
南米の巨大淡水エイ、アハイア・グランディの大きさを軽く凌駕するといわれているのが、メコン川に生息するアジアの巨大淡水エイ、ヒマンチュラ・チャオプラヤ (Himantura chaophraya, 和名:メコンジャイアントタンスイエイ?) です。
メコン川が流れるカンボジアやベトナム、そしてタイでは、相次いでこの巨大な淡水エイが捕獲・撮影されています。
ヒマンチュラ・チャオプラヤは、ウチワのような円形の輪郭、ムチのように細長くのびた尾をしており、典型的な淡水エイの姿をしていますが大きさは半端ではなく、アハイア・グランディと同程度の2メートル以上に成長するといわれています。
しかし、この「2メートルオーバー」という表現は、ヒマンチュラ・チャオプラヤの真の実力を過小評価しているとの声もあります。
それではどれぐらいの大きさに成長するのでしょう?
~ お化け淡水エイ ~
(巨大淡水エイ with ハンフリーズさん)
ヒマンチュラ・チャオプラヤを捕獲し、ご満悦のリック・ハンフリーズ (Rick Humphreys) さんですが、この個体の体重は約22キロだそうです。
薄っぺらい体型なため、見た目よりもずいぶんと体重が軽いものです。
リック・ハンフリーズさんによれば、このヒマンチュラ・チャオプラヤはまだまだヒヨっコで、成長すればこの10倍になると言い切っています。つまり200キロをオーバーするというのです。
本当にそんなに大きくなるのでしょうか?
ヒマンチュラ・チャオプラヤが注目を浴びはじめてそれほど時は経っていません。それ故、この巨大淡水エイのことも分からないことだらけです。
そういうときはこの生物と慣れ親しんでいる地元住民の話を聞いた方が良さそうです。
絶滅危惧種の保護活動を行っている生物学者のゼブ・ホーガン (Zeb Hogan) さんが地元の漁師らからヒマンチュラ・チャオプラヤについて聞き込みを行うと、さらに驚くべき証言を耳にしました。
以前に、体の幅14フィート (4.2メートル)、体重1100ポンド (500キロ) のヒマンチュラ・チャオプラヤを捕獲したことがあるというのです。
ヒマンチュラ・チャオプラヤはほぼ円形の体をしていますから、体の直径が4.2メートルと考えて良いかと思います。
そこから導き出される尾を含めたヒマンチュラ・チャオプラヤの体長は、なんと7.62メートル、500キロ!(一番上の画像参照)
8メートル近い500キロ (600キロの噂もあります) の淡水エイ?さすがにそれは誇張しすぎでは?
体長も体重も、淡水魚の公式的な最大記録 (メコンオオナマズの2.7メートル、293キロ) を遙かにオーバーしています。
この淡水エイに限らず、メコンオオナマズやウェルズ (ヨーロッパオオナマズ) など、非公式記録ではバカでかいものが数多く存在します。
おそらく誇張されているものと考えられますが、過去には今の個体よりも大型のものが多かった可能性があります。環境破壊や乱獲による絶対数の減少が、近年の生物の大型化を阻んでいるとも考えられるからです。まだまだ成長途中であるにもかかわらず、捕らえられてしまう場合も多いことでしょう。
興味本位で大型のものほど狙われる現在では、エイに限らず、今後大きな生物が見られる可能性はますます減っていくことが容易に想像されます。
そういったことを考慮しても、いくら昔の記録とはいえ、8メートル、500キロの淡水エイというのは、あまり実感が沸く数字ではありません。
しかし、広大なメコン川を目にすると、ひょっとすると、、、と思わずにはいられなくなるのも、また事実です。
<参考サイト>
● Florida Museum of Natural History Ichthyology
● ARKive
● Gainsville.com
● Telegraph.co.uk
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-678.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>> FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>> 面白サイトランキング
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ 巨大マンタ
■ 巨大深海エイ ~ ダクティロバトゥス・クラーキイ
■ 鮫釣り用のエサとして釣ったエイが出産
■ イトマキエイ、ガザ地区に大量座礁
■ 長良川に現れた謎の魚影 ハッシー
■ 巨大鮫 ~ オンデンザメ
■ 巨大鮫 ~ カグラザメ
■ 巨大鮫 ~ ゴブリンシャーク
■ メガロドン
■ 歯がぐるぐる巻き ~ ヘリコプリオン
■ 存在したか?超巨大鮫パラヘリコプリオン
■ 超巨大リュウグウノツカイ
■ 3メートルの巨大カレイ ~ オヒョウ
■ 世界最大の淡水魚 ~ メコンオオナマズ
■ ヨーロッパオオナマズ
■ 殺し屋クノ捕まる?
■ 巨大ナマズ ~ ピライーバ
■ 伝説の巨大ナマズ ~ スンガロ
■ 中国で巨大人食いナマズ捕まる
■ 真・殺人ナマズ ~ カンディル
■ 川に紛れ込んだ謎の巨大魚
■ ボルネオで巨大サーペント、ナブー撮影される
┗ ナブーはフェイクだった!?
■ 135キロのワルシャワ・グルーパー釣れる
■ 人食いワニ グスターブ (ナイルワニ)
■ 巨大魚 ~ ナイルパーチ
■ 巨大魚 ~ アリゲーターガー
■ 巨大魚 ~ ゴリアテ・グルーパー
■ 巨大魚 ~ ターポン
■ コンゴ川のタイガーフィッシュ
■ ゴルフ場内の湖にオオメジロザメ生息
■ 江戸川の怪魚 ~ エディ
■ ヴォルコフ川で謎の生物が目撃される
■ 奇妙な生物の死骸
UMA一覧へ
トップページへ
■ジャイアント・アイソポッド (ダイオウグソクムシ) PartII■
■Giant isopod■
以前に、新江ノ島水族館でジャイアント・アイソポッドの写真を撮ってきたので、せっかくですから載せておこうかと思います。
(特大ジャイアント・アイソポッド)
~ 海の魔物 ~
(10m、450キロのダイオウホウズキイカ)
最近、本当にごく最近になって深海の不思議な生物たちを映像で見ることができるようになりました。
しかし、一昔前は、深海は高圧でエサもほとんどないはずなので生物はほとんど存在しないだの、逆に、クラーケンやシーサーペント (巨大な大海蛇) が棲んでいるだのいろいろと言われてきました。
それほどまでに海、特に深海は謎と神秘に包まれた領域だったわけです。
航海技術が飛躍的に発達した中世以降、船乗りたちの話から、海にはクラーケンやシーサーペントが棲んでいるものと信じられていました。
彼らは滅多に姿を現さず、それ故、彼らの住処は深海であるに違いないと考えられました。
しかし、それは決して的はずれな推測ではありませんでした。
クラーケンは船をも沈ませる頭足類の怪物ですが、現在ではダイオウイカやダイオウホウズキイカ (コロッサル・スクイッド) に遭遇した船乗りたちが、土産話に花を咲かせ、少々誇張したものではないかと考えられています。
大海蛇、シーサーペントも当時の遭遇スケッチから、とりわけ巨大に成長したリュウグウノツカイが含まれていることは確実視されています。
(リュウグウノツカイはシーサーペンとの正体のひとつです)
情報網の発達した現在でも、かれらが捕獲されたニュースはごくわずかしかありません。
それもそのはず、ダイオウイカもダイオウホウズキイカも、そしてリュウグウノツカイもすべて深海に拠点を置いているからです。
深海に興味を抱いたのは中世以降というわけではなく、ずっとずっと昔の、紀元前にさかのぼります。
~ アレキサンダー大王の海中散歩 ~
(中性に描かれた、アレクサンダー大王の海中散歩のイラスト)
アレキサンダー大王 (アレクサンドロス大王) はご存じでしょう。
言わずとしれた、マケドニアの伝説的英雄で、インド遠征時には、幻獣バジリスクを退治した、などといった神話にまでもたびたび登場します。
エジプトから西インドまで広大な帝国を築いたアレキサンダー大王ですが、なんと彼は陸地だけでは飽きたらず、海にまで手を広げたという逸話があります。
というのも、アレキサンダー大王は90メートルの鎖のついた鉄とガラスでできた潜水艇を持っていたといわれているのです。
アレキサンダー大王はそれに乗り込み、ペルシア湾に潜り、巨大な魚を始め、色とりどりの魚に遭遇したと言い伝えられています。
しかし、当時の技術で90メートル潜れる潜水艇というのはとうてい考えにくく、おそらくこの話は後世に創作されたものと思われます。
しかし、インド遠征時には、インド原産の珍しいオウムなども国に持ち帰ったと言われ、未知の動物たちにも大いに興味を抱いていたようです。
そんな彼のことです、何がいるともしれない海のそして深海の神秘にも惹きつけられていたことでしょう。
~ ジャイアント・アイソポッド ~
(手前のオオグソクムシもかなり大きいのですが、ジャイアント・
アイソポッドと比較するととても小さく見えます)
さて、今回の主役、ジャイアント・アイソポッド (ダイオウグソクムシ)、石をひっくり返すと慌てふためき右往左往する、あのダンゴムシやワラジムシの仲間です。(詳しくは ジャイアント・アイソポッド Part 1 の記事をご参照ください)
40センチも50センチもあるジャイアント・アイソポッドがダンゴムシの仲間とはにわかには信じがたいと思う人もいるかもしれませんが、冷静によく見てみると体のつくりはそっくりです。(ただし、ジャイアント・アイソポッドは丸くなることはできません)
ジャイアント・アイソポッドが公式に発見されたのは19世紀の末になってから、アレキサンダー大王の時代はもちろんのこと、中世になっても少なくとも広く知られた存在ではなかったことでしょう。
そんな時代に、もしも一匹だけ、この体長が40センチとも50センチとも言われるジャイアント・アイソポッドが捕獲されていたとしたら?
噂が噂を呼び、クラーケンやシーサーペントに加え、海の魔物がもうひとつ創造されていたかもしれません。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-666.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>> FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>> 面白サイトランキング
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ ジャイアント・アイソポッド Part 1
■ 絶食5年のジャイアント・アイソポッド
■ ゴブリンシャークを捕まえたら大量のダイオウグソクムシが
■ シーサーペント
■ クラーケン
■ ダイオウイカ
■ コロッサル・スクイッド (ダイオウホウズキイカ)
■ 10mのコロッサル・スクイッド捕獲される
■ 超巨大リュウグウノツカイ
■ 深海怪奇生物 ~ ハイドロサーマル・ワーム
■ 島を食い尽くす? ナナツバコツブムシ
■ ワラウア湖の巨大エビ
■ アフリカの巨大グモ (メガラクネ)
■ 666本の脚を持つヤスデ
■ 巨大ヤスデ (アースロプレウラ)
■ かわいいヤスデ タマヤスデ
■ 巨大ヒヨケムシ (キャメル・スパイダー)
■ 水生巨大ムカデ型UMA コン・リット
■ 深海の不思議な足跡
■ 妖精ダンゴムシ
■ 妖精エビ (フェアリー・シュリンプ)
■ 巨大ゼミ ~ テイオウゼミ
UMA一覧へ
トップページへ
■巨大ナナフシ サカダチコノハナナフシ■
■jungle nymph (Heteropteryx dilatata)■
(サカダチコノハナナフシの標本
多摩動物公園の昆虫館にて)
~ 精霊ニンフ ~
ギリシア神話には自然の女神 (もしくは精霊)、ニンフ (nymph) が登場します。
ニンフは森や海、川、泉、湖、そして雨や雲、地下まで、あらゆる自然に棲んでいます。
ニンフは若く美しい女性の姿をしており、その棲んでいる場所によって名前や特徴が異なります。
不思議なことに、このニンフという言葉、昆虫の世界でも使われています。
セミやバッタのように不完全変態 (サナギのステージがない昆虫) する昆虫 (特に水棲昆虫) の幼虫のことを英語でニンフといいます。
ニンフというのは、不完全変態する昆虫の幼虫時代の総称ですが、成虫なのにニンフを名乗るものがいます。
英名ジャングル・ニンフ (jungle nymph)、 サカダチコノハナナフシ (サカダチコノハムシ) です。
~ ジャングル・ニンフ ~
(管理人の手は20センチぐらいなので、おおよそどれぐらいの
大きさか分かるかと思います)
神話のニンフの中には森に入った旅人を驚かせたりするイタズラ好きのニンフもいるようですが、ジャングル・ニンフことサカダチコノハナナフシも、出会った人はびっくりすること請け合いです。
サカダチコノハナナフシは、マレーシアに棲息する、地球上でもっとも巨大に成長する昆虫のひとつです。名前の通りナナフシの仲間に属します。
ただし、ナナフシと聞いて一般的に思い描く、棒きれのような細長い体型ではなく、幅も厚みもあり、巨大なバッタのような姿をしています。
(サカダチコノハナナフシの動画1
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
昆虫にあまり興味のない人がこの昆虫に出くわしたなら、おそらく巨大なバッタを目撃した、と勘違いするに違いありません。
日本でも20センチほどの巨大バッタの目撃が語られるときがありますが、そんなバッタは存在しません。もしかすると輸入されたサカダチコノハナナフシが逃げ出したものかもしれません。
サカダチコノハナナフシは、いわゆる性的二形を示し、体色や羽根の有無などオスとメスで大きく異なる特徴を有しますが、特に顕著なのはその大きさです。
サカダチコノハナナフシは、メスだけが格段に大きくなり、最大で18センチを超えます。オスはせいぜい10センチ程度でからだもほっそりとして、色も地味な茶色です。
同じナナフシの仲間、体長30センチを超えるオオアシナガエダナナフシに体長はかないませんが、見た目のボリューム感、そして体重はサカダチコノハナナフシのほうが圧倒的です。もっとも重い昆虫のひとつといわれています。
なお、メスには羽根がなく、空を飛ぶことが出来ませんが、オスは体が小さい代わりに羽根があり空を飛ぶことが出来ます。
サカダチコノハナナフシなんてへんてこな名前をしています。これは、メスが名前の通り逆立ちするのが特徴で、危険を感じると逆立ちし、後肢を叩きつけるように交差させて威嚇するからです。
~ メスだけの世界 ~
(サカダチコノハナナフシの動画2
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
ギリシア生まれの女神、ニンフたちは若く美しいのが特徴ですが、同じ名前を持つジャングル・ニンフはどうでしょう?
昆虫が苦手な人たちとって、これだけの大きさを誇るサカダチコノハナナフシは、まさにとんでもなく気持ち悪い生き物かもしれません。
しかし、昆虫の好き嫌いを抜きにすれば、ライトグリーンのきれいな体色に、立体的なデザインは、「美しい」と形容するに値する昆虫です。
また、呼吸や脱皮の問題により、成長できる大きさに限界がある昆虫にとって、サカダチコノハナナフシは究極的な姿といえます。
さて、このサカダチコノハナナフシ、精霊のニンフと異なり雌雄が存在しますが、場合によっては単為生殖、つまりオスなしで卵を産むことができます。
つまりこのジャングルに棲むニンフ、サカダチコノハナナフシは、ギリシア神話のニンフ同様、女性だけの世界を実現することも出来るのです。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-655.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>>FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>>人気の面白サイトを探す
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ 不思議な生物リスト
■ 超巨大昆虫 ~ ユウレイヒレアシナナフシ
■ 超巨大昆虫 ~ 四川省で巨大ヘビトンボの新種発見
■ 超キレイなナナフシ ~ アクリオプテラ・ファラックス
■ (都市伝説) テキサスの超巨大バッタ
■ (都市伝説) Google Earth エイリアン・ジャーマン・バグ
■ 謎の大絶滅 ロッキートビバッタ
■ 超巨大昆虫 ~ タイタンオオウスバカミキリ
■ 巨大ハサミムシ ~ セントヘレナオオハサミムシ
■ 巨大ゴキブリ ~ ヨロイモグラゴキブリ
■ 悪魔の幼虫 ~ ヒッコリー・ホーンド・デビル
■ 100%虫のチョコレートケーキはいかが? (微グロ注意)
■ 絶滅巨大ゴキブリ ~ アプソロブラッティナ
■ 絶滅巨大トンボ ~ メガネウラ
■ 絶滅巨大カゲロウ ~ メゾサイロス
■ 寿命30分!?超短命 ~ 1時間ブヨ
■ 巨大フナムシ (ジャイアント・アイソポッド)
■ 17年ゼミ (周期ゼミ)
■ 敵地で爆発 ~ 自爆テロアリ
■ テキサスに現れた200メートルの巨大蜘蛛の巣
■ 殺人蟻 ~ アカヒアリ (カミツキアリ, RIFA)
■ 殺人蟻の首狩り職人 ~ ノミバエ
■ 謎のミツバチ大失踪
■ アンドリュー・クロスの不思議なダニ (クロスのダニ)
■ 縮む縮む マサカカツオブシムシ
■ 島を食べ尽くす ナナツバコツブムシ
■ セアカゴケグモ猛毒伝説は本当か?
■ クマムシ 不死身伝説は本当か?
■ ヒヨケムシ (キャメル・スパイダー)
■ ウデムシ
UMA一覧へ
トップページへ
■絶滅巨大キツネザル ~ パレオプロピテクス■
■Palaeopropithecus ingens■
~ レムリア大陸 ~
「幻の大陸」と聞いて思いつくものは?
一般的には、アトランティス大陸、そして学研のオカルト雑誌、月刊ムーでおなじみのムー大陸などがよく知られた存在かと思います。
上述したアトランティス大陸やムー大陸ほどの知名度はありませんが、同系列でレムリア大陸 (Lemuria Continent) が語られる場合があります。
大西洋 (または地中海) にはアトランティス、太平洋にはムー、そしてレムリア大陸はインド洋に浮かんでいました。
ファンタジー的なアトランティスやムーと異なり、レムリアには超古代文明も人類も存在しません。
(太平洋に浮かぶムー大陸)
その代わりといってはなんですが、緑が生い茂るレムリアの自然には、見たこともない大小様々なキツネザルやジャコウネコなどが暮らしていました。
人類がまだ存在していないレムリアは、動物にとってまさに楽園といえる土地でしたが、アトランティスやムーと同様、いつしか海底深く消え去ってしまったといわれています。
~ キツネザルの大陸 ~
このレムリア大陸、今でこそほとんどオカルト本にしか登場しませんが、元々は著名な動物学者フィリップ・ラトリー・スクレーター (Philip Lutley Sclater) が唱えた説です。
アトランティスやムーとは根本的に異なる発想で登場したもので、本来、オカルト的要素は全くありません。
(レムリア大陸)
レムリア (Lemuria) という名はキツネザルの英名、レムール (leumur) から取られた言葉で、つまりレムリア大陸とは「キツネザルの大陸」という意味です。
現存するキツネザルは、マダガスカル、そしてシーラカンスでおなじみのコモロ諸島など、マダガスカルとその周辺の島にしか棲息していません。
また、キツネザルはマダガスカルにしかいませんが、例えばスローロリスでおなじみのロリスの仲間など、キツネザルと同じ原猿類 (げんえんるい) は、東南アジアや中央アフリカ、そしてインドの南端にも棲息しています。
(ロリス)
スクレーターは「すべての動物は、現在の棲息地域にもともと発生した」という考えに基づいており、キツネザルをはじめとする原猿類の生息域が散らばっていることを不思議に思いました。
そこで考え出されたのがレムリア大陸です。
「かつてマダガスカル、インド、東南アジアはひとつの大陸であったはず」と仮定したのです。
レムリア大陸は何らかの原因でなくなってしまいましたが、マダガスカルや東南アジアの諸島にその名残があるというのです。
つまり、スクレーターの理論によれば、レムリアの存在は必然的でした。
レムリアの動物層はもちろん現存するマダガスカルの不思議な動物の祖先たちであり、つまりレムリア大陸とは巨大なマダガスカル、「マダガスカル大陸」と言い換えることが出来るかもしれません。
一時は優勢を誇ったレムリア大陸仮説、しかし、キツネザルの化石から原猿類の分布は、このレムリア大陸を持ってしても説明のつかないことが分かってきました。
原猿類の化石は、レムリア大陸をどうつなげても説明のつかない、南米やヨーロッパなどでも見つかり、さらにプレートテクトニクス理論によってとどめを刺され、脆くも崩れ去ってしまいました。
~ パレオプロピテクス ~
(ギガントピテクスの超特大の顎の化石
Fossils / Cyril Walker and David Ward 著 より)
さて、スクレーターが考え出したキツネザルの夢の楽園、レムリア大陸は存在しませんでしたが、かつて現在よりも遙かに多くの種のキツネザルが存在していたことは化石で分かっています。
そしてその中にはキツネザル界の ギガントピテクス ともいえる巨大キツネザル、パレオプロピテクス (Palaeopropithecus) やメガラダピス (Megaladapis) がいました。
霊長類最大の化石種、ギガントピテクスと比べるとさすがに分が悪いですが、小型のものが多いキツネザルの中では規格外の巨体を誇ったパレオプロピテクスとメガラダピス。
体長は1.5~1.8メートルと人間ほどもあり、パレオプロピテクスにいたっては、オランウータンを軽く凌駕し、まさにゴリラにも勝るとも劣らない、体重200キロを誇ったともいわれています。
かれらはキツネザルの仲間ですが、その姿はキツネザルであり、ナマケモノのようであり、そしてコアラのようであったと考えられています。
動きは極めてゆっくりと考えられ、イメージ的には巨大なナマケモノのようだったかもしれません。
樹上性の巨大キツネザル、パレオプロピテクスとメガラダピスは人類による森林伐採、乱獲により今からわずか500~600年ほど前に地球上から姿を消してしまいました。
~ マダガスカルのUMA ~
(インドリ)
さて、不思議の島、マダガスカルにもいくつかの獣人伝説があります。
キツネザルと同じ原猿類に属するインドリという生物がいますが、現地の人々が言うには、このインドリによく似た、しかし人間ほどもある巨大なインドリが森の奥で二足歩行しているのを見かける、というのです。
巨大インドリはハンターが投げた槍を手づかみでとらえ、逆にハンターに向けて投げ返してくるというのです。
インドリは原猿類最大種のひとつですが、それでも体長は1メートルにも遠く及ばず50センチ程度しかありません。その大きさから、決してインドリを見間違えたものではないでしょう。
槍を手づかみでとらえ投げ返してくる、などという超人的な芸当はとうてい信じがたいものですが、その姿が「巨大なインドリ」と形容されているのはとても興味深いものです。
オンバスやトレトレトレトレなど、人間大かそれよりも大柄といわれるマダガスカルの獣人、それはもしかしたら絶滅したと考えられているパレオプロピテクスやメガラダピスを目撃したものかもしれません。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-654.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>>FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>>人気の面白サイトを探す
(関連)
■ 不思議な生物リスト
■ 誤認・絶滅生物リスト
■ 指差されたら死ぬ?絶滅寸前、アイアイ
■ いつも思案顔の猿 ~ シロガオサキ
■ ロック鳥はエピオルニスか?
■ (UMP) マダガスカルの殺人ツリー デビルツリー
■ (UMA) マダガスカルの小柄な獣人 カラノロ
■ (UMA) マダガスカルの獣人 オンバス
■ (UMA) ボキボキ
■ (UMA) 槍ヘビ ファンドレフィアラ
■ アメギーノの南米人類起源説
■ 巨大ナマケモノ、ミロドンは生きている!?
■ モノス (ド・ロワの類人猿)
■ 絶滅巨大類人猿 ~ ギガントピテクス
■ 謎の蛙 ~ ベガスヒョウガエル
■ ステラーカイギュウ
■ タスマニアタイガー (サイラシン)
■ ヨウスコウカワイルカ、ついに絶滅する
■ 謎の大絶滅 ~ ロッキートビバッタ
UMA一覧へ
トップページへ
■伝説のナマズ ~ スンガロ■
■Zungaro.sp■
~ 大アマゾン展 ~
大アマゾン展 ~ 伝説のナマズを探せ!!~
に会社の帰りに寄ってきました。
ちびっ子に混じって、スーツにデジカメの管理人はかなり恥ずかしい。
視線が痛い。
ヨツメウオやピパピパ (コモリガエル)、デンキウナギなども展示されていますが、ナマズが中心で、アマゾン展というよりはナマズ展といった感じです。
なんでも、「伝説のナマズ」が来ているということです。
~ 伝説のナマズ、ゴールデン・スンガロ ~
「伝説のナマズ」は順路の一番最後に展示されています。説明の看板を見てみましょう。
-----
日本初公開
スンガロ
Zngaro sp.
生息地:ペルーアマゾン上流 マディラ川の最上流カンダモ川
大きさ:最大2m?
岩場の中でも深い所に生息する巨大ナマズで、小魚を食用とする。生息地のカンダモ川は昔は透明できれいだったが、上流に金脈が見つかり、泥水で濁るようになった。きれいな水を求め他の川へ移ってしまい数が減っている。
-----
ゴールデン・スンガロ
生息地:ペルーアマゾン上流 タンボパタ川
大きさ:最大2m?
スンガロの中で幻といわれる黄金のナマズ。アマゾンには昔から「黄金郷=エルドラド」伝説がある。エルドラド同様、語り継がれているのがこのゴールデン・スンガロ。2008年6月、奇跡的にも捕かくされ、その存在が確認された。
-----
(ゴールデン・スンガロが捕獲されたタンボパタ川
アマゾンの支流といえど、大河です)
黄金色に輝く幻のナマズ、ゴールデン・スンガロの説明には、エルドラドの黄金伝説まで引き合いに出されています。
「黄金色のナマズはエルドラドへ人々を導くといわれる」
なーんて書いてあったら、ほとんどUMA(未確認生物)同然といえますが、さすがにそこまでは書いていません。
よく考えると、エルドラドとゴールデン・スンガロ、まったく関係ないのですが、スンガロに興味を抱かせるには十分といえるでしょう。
是非ともゴールデン・スンガロを拝みたいものです。拝むとご利益がありそうです。
それでは水槽を見てみましょう。体長1メートル以上はありそうな立派な体格のナマズが退屈そうにしています。頭部はやや黄色味を帯びていますが、体色はほとんど黒、ノーマルタイプのスンガロのようです。
「奇跡的に捕獲された」という煽り文句で紹介されているゴールデン・スンガロはどこにいるのでしょう?彼 (彼女?) の姿はどこにもありません。
というか、ゴールデンさんのほうは、来日されていないようです。写真だけのようです。
(修正) → 来日していたとのことです。(図鑑.netブログの松沢千鶴さん情報) 体調不良等による欠席?写真撮ってきた方、どなたか貸してください。
解像度の低い小さな画像でしか確認できませんが、ゴールデン・スンガロは、スンガロのアルビノのようです。
(メタリックな体色がとてもきれいなプラチナシルバーアロワナも展示されています)
ちなみに、スンガロはカンダモ川 (Candamo river)、ゴールデン・スンガロはタンボパタ川 (Tambopata river) と異なる川に棲息しているようになっていますが、この2つの川はつながっており、ゴールデン・スンガロは捕獲されたのがタンボパタ川領域という意味のようです。
~ 人食いナマズ、ジャウー ~
(この上なく退屈そうなスンガロ)
さて、ふつうのスンガロしかいませんが、黄金色でなくても、このスンガロ自体が「伝説のナマズ」ということなのでしょう。もうそういうことにしておきます。
では、このナマズ、いったいなにものでしょう?
体長1メートル以上はありそうですが、体色も地味でこれといった特徴はありません。看板に「日本初公開」の文字がなければ、そのまま通り過ぎそてしまいそうです。
確実ではありませんが、これはおそらく「ジャウー (Jahu, Jau)」と呼ばれているナマズの仲間と思われます。
Paulicea属、Zungaro属、Pseudopimelodus属の一部のものは「○○ジャウー」という名前で呼ばれます。
その中でも1メートルを超す大型のジャウー、一般的に、"Paulicea luetkeni" や "Zungaro zungaro" は「アマゾンの人食いナマズ、ジャウー」と紹介されることがあります。
以前に紹介したアマゾンの巨大ナマズ、ピライーバほど大きくはならないようですが、「アマゾンの人食いナマズ、ジャウー」は気性が荒く、どう猛に獲物に襲いかかることから、こんな恐ろしげな異名を持ちます。
(タンボパタ川の川縁に棲息するカピバラ
ジャウーに食べられることもあるのでしょうか?)
今回展示されている「伝説のナマズ ~ スンガロ」は "Zungaro sp." と種小名が "sp." になっていますので、まだ学名のついていないジャウーのようです。
大型になるので「伝説の人食いナマズ、ジャウー」の仲間入りをする権利は十分にあるでしょう。
(真・殺人いナマズ、カンディルでも紹介したカンディルの仲間、
ブルーカンディルも展示されています)
ゴールデン・スンガロが来ていない以上、「伝説のナマズ ~ スンガロ」ではなく、「巨大人食いナマズ ~ ジャウー来日!!」の煽り文句のほうが一般受けしたのでは?ちびっ子が怖がるか。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-650.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>> FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>> 面白サイトランキング
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ ヨーロッパオオナマズ
■ 殺し屋クノ捕まる?
■ メコンオオナマズ
■ 巨大ナマズ ~ ピライーバ
■ 巨大ゴイ ベンソン
■ 中国で巨大人食いナマズ捕まる
■ 真・殺人ナマズ ~ カンディル
■ 川に紛れ込んだ謎の巨大魚
■ 人食いワニ グスターブ (ナイルワニ)
■ 巨大魚 ~ ゴリアテ・グルーパー
■ 巨大魚 ~ ナイルパーチ
■ 巨大魚 ~ アリゲーターガー
■ 巨大魚 ~ ターポン
■ 超巨大淡水エイ ~ ヒマンチュラ・チャオプラヤ
■ コンゴ川のタイガーフィッシュ
■ 135キロのワルシャワ・グルーパー釣れる
■ 江戸川の怪魚 ~ エディ
■ ヴォルコフ川で謎の生物が目撃される
■ 奇妙な生物の死骸
UMA一覧へ
トップページへ
■セントヘレナオオハサミムシ■
■St. Helena giant earwig (Labidura herculeana)■
~ 耳の中に棲む虫 ~
(ハサミムシ)
~ ハサミムシ ~
大きな石をひっくり返したりすると、ダンゴムシなんかと一緒にハサミムシが出てきたりします。
あわててどこかに隠れようとする姿はけっこうかわいかったりしますが、あのお尻のハサミに挟まれると結構痛いものです。
この「ハサミムシ」という名前はシンプルですが、この昆虫の特徴を的確に表現しており、名前とイメージがぴったり来ます。
英語ではなんというんでしょう?直訳して、フォーセプス・バグ (forceps bug) とか シザーズ・バグ (scissors bug) なんて思い浮かべる人もいるかもしれません。
意外なことに、ハサミムシの英名には「ハサミ」を表す単語は入っていません。イアウィッグ (earwig) といいます。
~ 耳のムシ ~
ハサミムシの英名はイアウィッグのイア (イアー) は、あの「耳」のearです。つまり「耳の昆虫」という意味です。
あの目立つハサミに言及せずに、「耳の昆虫」と名付けるとはセンスがあります。
どうしてこんな名前が付いたんでしょう?形でしょうか?そういえばよく見ると人間の耳の形に似ている、、、わけないです。
実はこのイアウィッグという名前の由来には2つの説があります。
1つはハサミムシの鞘翅が短く、その「鞘翅が人間の耳の形に似ているから」というものと、もう1つが「(人間の) 耳の中に棲む虫だから」というものです。
(体に対して小さな鞘翅)
おもしろい後者をピックアップします。
~ 耳の中に住む ~
犬や猫など飼っている人は「耳ダニ」をご存じでしょう。その名の通り、耳の中に住み着いているダニです。
顕微鏡サイズのダニであれば、侵入されても気付かないというのは納得できますが、ハサミムシです。
思いっきり肉眼で見えますし、だいたいあんなでっかいものが耳の中に入って来て気付かない人はどうかしているに違いありません。
そもそも足下からはい上がり、首、顔面と通過していくどこかで、まともな人なら気付くはずです。とてもあり得そうにありません。
そうです、起きている人に侵入するわけではありません。
ハサミムシのイアウィッグという名前は「眠っている人間の耳の中に入ってくる」ことから名付けられたといいます。これならなんとかなりそうです。
ですが、寝ているときに侵入したにせよ、目が覚めたらなんぼなんでも気付くでしょう。
そのまま気付かず学校に行ったり、会社に行ったりする人がいるとは思えません。耳からハサミムシが顔を出している状態で歩いている人に出会ったことももちろんありません。
しかし、ハサミムシに侵入された人間は、学校に行くことも会社に行くこともないのです。
ハサミムシは耳から侵入し、穴を開け脳に達し、そして脳をむさぼり食べるからです。
あんな平和そうな昆虫が人間を死に至らしめるとは、、、実はこれは結構有名な都市伝説で、そんな事実はもちろんありません。ご安心を。
~ セントヘレナの巨大ハサミムシ ~
(セントヘレナ島)
巨大ハサミムシの写真
失脚したナポレオン・ボナパルトの流刑地として有名なセントヘレナ島ですが、この島には幻の巨大ハサミムシ、セントヘレナオオハサミムシ (Labidura herculeana) が棲息しています。
このハサミムシの体長は8センチを優に超えるといわれており、トレードマークのお尻のハサミもクワガタムシの大顎を思わせるほど長く巨大です。
島が発見された16世紀以降、人類と共にネズミをはじめとする外来生物の流入、土地開発の影響により、この巨大ハサミムシはみるみる数を減らしていきました。
元々数が少ない上、夜行性で昼間は土中深く潜っているということもあり、研究者が血眼 (ちまなこ) になって探して、やっとこ1匹2匹を見つける程度までになっていきます。
しかし、そんな状況になってもこのハサミムシを気にかける人は誰もいませんでした。
そんな状況が続けば当然の結果が待っています。とうとう、この巨大ハサミムシを見かける人は誰もいなくなってしまいました。20世紀を前にして絶滅してしまったのです。
~ 再発見? ~
ところが意外なことが起こります。絶滅したと思われていたセントヘレナオオハサミムシですが、1967年に再度個体が確認されました。
最近になって、やっとこ地球規模での環境保護に対する気運が高まっています。
セントヘレナ島のハサミムシも例外ではなく、彼らを絶滅から守ろう、という人々も出てきました。
しかしセントヘレナオオハサミムシが最後に見かけられてから約40年、幾度も調査隊が派遣されましたがかれらを見つけることはできません。
おそらく絶滅してしまったか、絶滅していないにしても極めて危険な状況にあることは間違いありません。
手をさしのべるのが遅すぎたようです。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-642.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>> FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>> 面白サイトランキング
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ 不思議な生物リスト
■ 誤認・絶滅生物リスト
■ 超巨大昆虫 ~ タイタンオオウスバカミキリ
■ 超巨大昆虫 ~ サカダチコノハナナフシ
■ 超巨大昆虫 ~ ユウレイヒレアシナナフシ
■ 超巨大昆虫 ~ 四川省で巨大ヘビトンボの新種発見
■ 巨大ゼミ ~ テイオウゼミ
■ 悪魔の幼虫 ~ ヒッコリー・ホーンド・デビル
■ ステラーカイギュウ
■ タスマニアタイガー (サイラシン)
■ ヨウスコウカワイルカ、ついに絶滅する
■ 謎の大絶滅 ~ ロッキートビバッタ
■ ベガスに抹殺されたベガスヒョウガエル
■ アカヒアリの首狩りコレクター ~ ノミバエ
■ 敵地で爆発 ~ 自爆テロアリ
■ セアカゴケグモ猛毒伝説は本当か?
■ 冬虫夏草 (微グロ注意)
■ ゴキブリをゾンビ化、エメラルドゴキブリバチ (グロ注意)
■ カタツムリ寄生 レウコクロリディウム (グロスーパー注意)
■ ハリガネムシ (グロ注意)
■ 人体寄生 ~ ヒトヒフバエ (グロ注意)
■ 人体寄生 ~ ギニア・ワーム (メジナ虫) (グロ注意)
■ 殺人アメーバ ネグレリア・フォーレリ
■ 殺人クラゲ キロネックス・フレッケリ
■ 殺人巻貝 アンボイナガイ (ハブガイ)
■ モウドクフキヤガエル
■ 真・毒ガニ スベスベマンジュウガニ
■ 島を食べ尽くす ナナツバコツブムシ
■ テキサスの超巨大バッタ
■ Google earth エイリアン・バグ
UMA一覧へ
トップページへ
■巨大昆虫 タイタンオオウスバカミキリ■
■Titan beetle (Titanus giganteus)■
~ 超巨大昆虫 ~
今年も夏が近づいてきました。ゴキブリの季節です、もといカブトムシ、クワガタムシの季節です。
現在では海外産の巨大な甲虫も簡単に手に入り、生きているヘラクレスオオカブトなどもふつうに目にすることが出来ます。
ヘラクレスオオカブトなんて、日本のふつうのカブトムシと比べると本当に驚くぐらい大きいですし、幼虫もビックリサイズです。
(ヘラクレスかなんかの幼虫だと思います)
ですが、今回登場のカミキリムシ、ヘラクレスオオカブトにも勝るとも劣らない超巨大昆虫です。見た目のインパクトは巨大フナムシこと、ジャイアント・アイソポッドレベルといっても過言ではないでしょう。
~ タイタンオオウスバカミキリ ~
(現存する昆虫とは思えません)
その巨大カミキリムシの名はタイタン・ビートル (Titan beetle, Titanus giganteus)、和名をタイタンオオウスバカミキリといいます。
カブトムシと同じ甲虫の仲間ではありますが、カミキリムシですから角はありません。
にも関わらず、ヘラクレスオオカブトの角を含んだ大きさと同程度かそれ以上の体長 (16~18センチ) を誇ります。
ブラジルやコロンビア、ペルーなどの南米の熱帯雨林に棲息しています。著しく個体数が少ない上に、幼虫時代は木の幹に潜み、さらに成虫の寿命が短いため、ほとんど人目にさらされることがありません。
幼虫はおそらく10インチ (約25センチ) に達すると推測され、成虫共々ギネス級の昆虫です。しかし、個体数が少ないことからほとんどその生態に関しては分かっていないようです。
長い触角、上下に扁平な体つき、そして俊足、というカミキリムシの特徴は、このタイタンオオウスバカミキリにも当てはまり、あまり昆虫を知らない人にとっては、巨大なゴキブリとなんら変わらない印象かと思います。
(タイタンオオウスバカミキリの動画1)
(タイタンオオウスバカミキリの動画2)
こんなでかくて空を飛べるのか?と疑問を持つ人もいるかと思いますが、大きさの割に体は軽く (30グラム台)、問題なく空を飛ぶことが出来ます。
成虫は立派な牙付きの大顎を備えておりバリバリ昆虫を捕まえて食べていそうですが、実は成虫になると何も食べません。子孫を残すためだけに成虫となります。 この大あごはディフェンス用で、咬まれるとかなり手ひどい怪我をします。
その巨体とは裏腹に、成虫の寿命はセミのそれを大きく下回るわずか1週間以内といわれており、実はとても儚 (はかな) い昆虫なのです。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-631.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>>FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>>人気の面白サイトを探す
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ 不思議な生物リスト
■ 超巨大昆虫 ~ 四川省で巨大ヘビトンボの新種発見
■ 超巨大昆虫 ~ サカダチコノハナナフシ
■ 超巨大昆虫 ~ ユウレイヒレアシナナフシ
■ 巨大ハサミムシ ~ セントヘレナオオハサミムシ
■ 巨大ゴキブリ ~ ヨロイモグラゴキブリ
■ 俊足ナンバーワンはダニだった、、、
■ 悪魔の幼虫 ~ ヒッコリー・ホーンド・デビル
■ 巨大ゼミ ~ テイオウゼミ
■ 絶滅巨大ゴキブリ ~ アプソロブラッティナ
■ 絶滅巨大トンボ ~ メガネウラ
■ 絶滅巨大カゲロウ ~ メゾサイロス
■ 絶滅巨大ノミ ~ サウロフティルス・ロンギペス
■ 寿命30分!?超短命 ~ 1時間ブヨ
■ 巨大フナムシ (ジャイアント・アイソポッド)
■ 17年ゼミ (周期ゼミ)
■ 敵地で爆発 ~ 自爆テロアリ
■ テキサスに現れた200メートルの巨大蜘蛛の巣
■ 殺人蟻 ~ アカヒアリ (カミツキアリ, RIFA)
■ 殺人蟻の首狩り職人 ~ ノミバエ
■ 謎のミツバチ大失踪
■ アンドリュー・クロスの不思議なダニ (クロスのダニ)
■ 縮む縮む マサカカツオブシムシ
■ 島を食べ尽くす ナナツバコツブムシ
■ セアカゴケグモ猛毒伝説は本当か?
■ クマムシ 不死身伝説は本当か?
■ ヒヨケムシ (キャメル・スパイダー)
■ ウデムシ
■ テキサスの超巨大バッタ
UMA一覧へ
トップページへ