■Rough-skinned newt (Taricha granulosa)■

~ フグ毒 ~

(腹部の警戒色をヘビに見せるサメハダイモリ)
久々の毒シリーズ、今回はイモリ。
一般的に、日本でも一番目にする機会が多いと思われるイモリ、アカハライモリも毒はあります。
しかし、イモリ界でもっとも毒性が強いのは北米に生息するサメハダイモリといわれています。
ただし、生息域によって毒性は大きく変わるようで、カナダに生息するサメハダイモリはそれほどでもないようです。
カリフォルニアイモリも毒性が強いイモリとして知られていますが、北米に生息するサメハダイモリの1/3以下のようです。
ただし、上記の通り、カナダに生息するサメハダイモリは北米のものより毒性が弱く、カリフォルニアイモリのほうが毒性が強いようです。
毒はフグと同じテトロドトキシン、つまりフグ毒で、皮膚から分泌されます。触った程度であれば手を洗うぐらいで特に問題はないようです。
問題になるのは食べてしまったときで、経緯は不明ですが、サメハダイモリを1匹まるごと食べたアメリカの男性が死亡しています。
~ 食べられても死なない ~

(サメハダイモリを食べたカエルは死に至ります)
サメハダイモリの体長は尾を含めて最大でも20センチ弱、イモリとしては大きめですが、ヘビやカエルなどイモリの天敵たちと互角に渡り合えるほどの大きさではありません。
しかも毒を持つ多くの生物がそうであるように、サメハダイモリもけっして敏捷な生き物ではありません。
ですが、前述のようにかれらには「毒」というとっておきの武器があります。
逃げ切れず、捕食されそうになると体をのけぞり真っ赤に染まったお腹を見せます。警戒色を見せることによって毒を保持していることを相手に伝えるためです。
警戒色を知るものにとって、それを見せられたらおしまい、白旗を振るしかありません。
では警戒色を見せる前に襲われてしまったら?もしくは警戒色を理解していない生物に襲われてしまったら?

(死んだカエルの口から脱出するサメハダイモリ)
もちろん、サメハダイモリを食べた生物は死んでしまいます。しかみ自らも食べられて死んでしまうので意味なし、、、と思いきや、
ヘビやカエルなど丸飲みする生物に補食された場合は毒で殺したあと、消化される前に生還する場合もあるようです。
<参照サイト>
●Caudata Culture
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-948.html
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