■伝説のナマズ ~ スンガロ■
■Zungaro.sp■
~ 大アマゾン展 ~
大アマゾン展 ~ 伝説のナマズを探せ!!~
に会社の帰りに寄ってきました。
ちびっ子に混じって、スーツにデジカメの管理人はかなり恥ずかしい。
視線が痛い。
ヨツメウオやピパピパ (コモリガエル)、デンキウナギなども展示されていますが、ナマズが中心で、アマゾン展というよりはナマズ展といった感じです。
なんでも、「伝説のナマズ」が来ているということです。
~ 伝説のナマズ、ゴールデン・スンガロ ~
「伝説のナマズ」は順路の一番最後に展示されています。説明の看板を見てみましょう。
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日本初公開
スンガロ
Zngaro sp.
生息地:ペルーアマゾン上流 マディラ川の最上流カンダモ川
大きさ:最大2m?
岩場の中でも深い所に生息する巨大ナマズで、小魚を食用とする。生息地のカンダモ川は昔は透明できれいだったが、上流に金脈が見つかり、泥水で濁るようになった。きれいな水を求め他の川へ移ってしまい数が減っている。
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ゴールデン・スンガロ
生息地:ペルーアマゾン上流 タンボパタ川
大きさ:最大2m?
スンガロの中で幻といわれる黄金のナマズ。アマゾンには昔から「黄金郷=エルドラド」伝説がある。エルドラド同様、語り継がれているのがこのゴールデン・スンガロ。2008年6月、奇跡的にも捕かくされ、その存在が確認された。
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(ゴールデン・スンガロが捕獲されたタンボパタ川
アマゾンの支流といえど、大河です)
黄金色に輝く幻のナマズ、ゴールデン・スンガロの説明には、エルドラドの黄金伝説まで引き合いに出されています。
「黄金色のナマズはエルドラドへ人々を導くといわれる」
なーんて書いてあったら、ほとんどUMA(未確認生物)同然といえますが、さすがにそこまでは書いていません。
よく考えると、エルドラドとゴールデン・スンガロ、まったく関係ないのですが、スンガロに興味を抱かせるには十分といえるでしょう。
是非ともゴールデン・スンガロを拝みたいものです。拝むとご利益がありそうです。
それでは水槽を見てみましょう。体長1メートル以上はありそうな立派な体格のナマズが退屈そうにしています。頭部はやや黄色味を帯びていますが、体色はほとんど黒、ノーマルタイプのスンガロのようです。
「奇跡的に捕獲された」という煽り文句で紹介されているゴールデン・スンガロはどこにいるのでしょう?彼 (彼女?) の姿はどこにもありません。
というか、ゴールデンさんのほうは、来日されていないようです。写真だけのようです。
(修正) → 来日していたとのことです。(図鑑.netブログの松沢千鶴さん情報) 体調不良等による欠席?写真撮ってきた方、どなたか貸してください。
解像度の低い小さな画像でしか確認できませんが、ゴールデン・スンガロは、スンガロのアルビノのようです。
(メタリックな体色がとてもきれいなプラチナシルバーアロワナも展示されています)
ちなみに、スンガロはカンダモ川 (Candamo river)、ゴールデン・スンガロはタンボパタ川 (Tambopata river) と異なる川に棲息しているようになっていますが、この2つの川はつながっており、ゴールデン・スンガロは捕獲されたのがタンボパタ川領域という意味のようです。
~ 人食いナマズ、ジャウー ~
(この上なく退屈そうなスンガロ)
さて、ふつうのスンガロしかいませんが、黄金色でなくても、このスンガロ自体が「伝説のナマズ」ということなのでしょう。もうそういうことにしておきます。
では、このナマズ、いったいなにものでしょう?
体長1メートル以上はありそうですが、体色も地味でこれといった特徴はありません。看板に「日本初公開」の文字がなければ、そのまま通り過ぎそてしまいそうです。
確実ではありませんが、これはおそらく「ジャウー (Jahu, Jau)」と呼ばれているナマズの仲間と思われます。
Paulicea属、Zungaro属、Pseudopimelodus属の一部のものは「○○ジャウー」という名前で呼ばれます。
その中でも1メートルを超す大型のジャウー、一般的に、"Paulicea luetkeni" や "Zungaro zungaro" は「アマゾンの人食いナマズ、ジャウー」と紹介されることがあります。
以前に紹介したアマゾンの巨大ナマズ、ピライーバほど大きくはならないようですが、「アマゾンの人食いナマズ、ジャウー」は気性が荒く、どう猛に獲物に襲いかかることから、こんな恐ろしげな異名を持ちます。
(タンボパタ川の川縁に棲息するカピバラ
ジャウーに食べられることもあるのでしょうか?)
今回展示されている「伝説のナマズ ~ スンガロ」は "Zungaro sp." と種小名が "sp." になっていますので、まだ学名のついていないジャウーのようです。
大型になるので「伝説の人食いナマズ、ジャウー」の仲間入りをする権利は十分にあるでしょう。
(真・殺人いナマズ、カンディルでも紹介したカンディルの仲間、
ブルーカンディルも展示されています)
ゴールデン・スンガロが来ていない以上、「伝説のナマズ ~ スンガロ」ではなく、「巨大人食いナマズ ~ ジャウー来日!!」の煽り文句のほうが一般受けしたのでは?ちびっ子が怖がるか。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-650.html
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私が「大アマゾン展」へ行った時には、ゴールデン・スンガロが展示されていたと思います。
体調が悪くなったとか、そういう理由で、展示を中止したのではないでしょうか?
私も、ちびっ子とおしゃれなお母さまがたに混じって、一人、雰囲気の違う人でした(^^;
ユニクロの服に安いサンダルで、べたべた歩いて行っちゃうんですから、我ながらどうかと思います(笑)
えーーーっ!ゴールデンさん、来日していたんですかー(笑)
「写真だけかよ、オイッ!」って思いながらキョロキョロしてました。(笑) なんの説明もなかったし。それでは記事を修正しておきます。
あそこはちょっとおしゃれな方が多いですからね、僕はちびっ子の邪魔にならないように控えめに写真を撮っていました。(笑)
ゴールデンのほう見たいですね~!!
やっぱり環境が変わっちゃって具合悪くなったのかなぁ(p_q*)
スンガロくん、暇そうですね(笑)
「ゴールデンが帰ったらぱったり誰も見に来ないぜ…」とか言ってるんでしょうか?(笑)
アロワナ、綺麗ですね。アロワナって鱗の大きさとか形も綺麗だけど、この色になったらなんか神秘的ですね。
アロワナ写真で見るよりはかなりきれいでしたよ。
開設当初から楽しく読ませて頂いていました、朱文と申します。
今回はゴールデンについてある程度知っていたので「ここでコメントせねばアクアリストの名が廃る!」と、お目にかかりました。
「アクアライフ」という雑誌に、このゴールデンスンガロの特集がありまして、
そこの文章いわく、どうもこのゴールデンはアルビノ種では無いみたいです。
生まれた時から黄色に近い体色をしていたみたいです。
ちなみに、この記事の二枚目の写真で、オッサンに抱かれてるナマズが捕まえたゴールデンスンガロみたいなのですが、
どうやら数十分後に、捕獲の際のストレスか何かで、死亡しちゃったみたいです…。
詳細は「アクアライフ」という観賞魚関係の雑誌の九月号にある「アマゾニア」という連載に載っていますので、機会があれば是非とも拝見してみてください。
やけに硬い文章でスイマセン…。
ほーそうなんですか、ゴールデン・スンガロはアルビノではないのですね?ジャウーのアルビノをいくつか見たのですが (ゴールデン・スンガロではないです)、目が赤く、明らかにアルビノだったんです。で、同じジャウーの仲間と思われるので、ゴールデン・スンガロもおそらくアルビノではないかと思ったんですね。情報どうもありがとうございます。週末にでも記事を修正したいと思います。
ところで、オッサンに抱かれているゴールデン・スンガロ、死んじゃったんですか、ナマズはストレスに弱いのが多いですものね。ということは大アマゾン展のゴールデンも、、、大丈夫かなぁ。
釣られるって、経験無いからわかりませんが、結構ダメージありそうですからねぇ。
大アマゾン展のスンガロもちょっとピンチかもしれませんね。
むしろ、その方がすっきりしますね。アルビノじゃなくて、あれほど体色が違うのであれば、別種と考えた方が自然な気がしますもの。
そうそう、キャッチ&リリースなら自然に優しい、ってイメージがありますけど、釣られたらなにかしらのダメージはありますよね、やっぱり。釣りをしない僕が言うのもなんですけどね。
スンガロにしろなににしろ、絶滅を危惧される動物は「特に」守っていきたいですね。もちろん、他の野生動物もすべてですけど。
ズンガロですが、ジャウーは水質によって金色になるらしく、
日本に輸入するとあっという間に黒い地の色に戻ってしまうという話です。
ジャウーに限らず、現地で採れた時には綺麗なのに日本の水槽に入れるとあっという間に退色してしまうというのは熱帯魚ではよくある話ですので自分は今回のズンガロもこのパターンではないかと思ってます。
もう30年以上前ですか、松坂実さんが苦労して捕まえるレポートをわくわくしながら読んだ記憶があります。
その頃はたしかジャウーペイバーとか呼んでたような?