■死臭花 ブンガ・バンカイ■
■Bunga Bangkai (Corpse flower, Titan arum)■
(ブンガ・バンカイ
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
~ 死体の花 ~
今回は、姫さんのリクエストにより、死臭花、ブンガ・バンカイです。
"ブンガ・バンカイ (Bunga Bangkai)" とはインドネシアのスマトラにのみ自生する超巨大な花を咲かせる植物です。
"Bunga Bangkai" というこの言葉は、インドネシア語で「死体の花」 ("Bunga" は「花」、"Bangkai" は「死体」) を意味し、英名はタイタン・アルム (Titan arum)ですが、英語に直訳してコープス・フラワー (Corpse flower 「死体の花」)、とも呼ばれます。和名はスマトラオオコンニャク (ショクダイオオコンニャク)といいます。
「死体の花」とは穏やかな名前ではありませんが、これはブンガ・バンカイが死臭、つまり動物 (魚) の肉が腐乱した状態の臭いを放つことから命名されており、日本では「死体花」ではなく「死臭花」とも呼ばれます。
~ めったに咲きません ~
臭いもさることながら、この花の特徴といえるのが花の大きさです。
ブンガ・バンカイの花は小さな花の集まりで大きなひとつの花のような姿を形成する、いわyる「花序 (かじょ)」と呼ばれる形態です。
このことから、正確には「ひとつの花」とは言えません。しかし、見た目的にはひとつの花にしか見えず、花序といえども世界最大の花と考えても問題はないでしょう。
ちなみに花びらを開いたときの直径は1~1.5メートル、中央の突起に至っては高さ3メートル前後にまで成長するといわれています。
100年に一度しか咲かないことからセンチュリー・プラント (century plant, リュウゼツラン) と呼ばれる植物がありますが (実際の開花周期は20数年前後)、それほどではないにしろブンガ・バンカイも7~10年に一度しか咲かない気長な植物です。
(センチュリー・プラント
※ 上の画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
しかも咲いているのは、わずか2日間という短い間で、おまけに完璧に開ききっている状態は8時間程度しかありません。開花している状態を生で見ることができた人はこの上なく貴重な体験といえるでしょう。
~ 死臭を放つ ~
これほどまでに大きな花を咲かせるブンガ・バンカイですが、これには意味があり、中央の突起物 (臭いを放つ部分) をより高く成長させることによって、短期間でより遠くまで臭いを届けるためだそうです。
ブンガ・バンカイの臭いは夜に最高潮に達するといわれます。花粉媒介は甲虫 (シデムシ) やハチなどといわれていますが、BBC 植物の世界 のDisc2、「蜜の誘惑」によれば、この花の花粉媒介はコハナバチの一種によって行われるそうです。
偽の屍肉の臭いでおびき寄せることから、昆虫たちに本物と偽物 (ブンガ・バンカイ) の死臭を識別できる能力を身につけさせないために、数年の間に数日間しか咲かない、という方法をとるのかと思っていましたが、違うみたいです。
(ブンガ・バンカイにつくコハナバチ)
この死臭を放っている期間は、もちろん花の咲いているときだけです。あくまで花粉の媒介に昆虫をおびき寄せるために放つ臭いであり、花が咲いていないときは死臭を放つ必要はないというわけです。
花が咲き終わり、見事に受粉に成功したブンガ・バンカイはサクランボサイズの実を、多いときには1000個以上もつけます。
ジャングルの中に突如現れる巨大なブンガ・バンカイは、ラフレシアほどではないにしろ、B級ムービーの食虫植物 (食人植物) を彷彿させる不気味さですが、実をつけたその姿は一変し、愛らしささえ漂わせます。
真っ赤に熟したその実はとても美味しそうに見えるのですが、中にはでっかい種が入っており、食べる部分はあまりなさそうです。
7~10年ほどで一度しか花を咲かせないことから、決して繁殖力は高くなく、また謎も多いため絶滅を危惧される植物のひとつです。
ブンガ・バンカイの実の画像はこちら
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やっぱナムさんすごいっすねー
私の検索じゃニュース記事くらいしか出てこなかったっすよー
数年に1度といえば月下美人もそんな花だったですよね
というか、センチュリープラントも神秘的でいいわー
実が少なくても食べてみたい気もするけど
臭かったりしたらやだな・・・。
しかし世界には私たちの知らない不思議な
植物や動物がたくさんいるんですねー
あーもっとイロイロ見てみたいなー
Totetsumonai(とてつもない)
Oogoede(大声で)
Todoroku(轟く)
Sakebigoe(叫び声)
の略です。つまりその時俺はキレテしまいました。まあ、そんなことは置いといて、でかいですね。このサイトにくると俺の知らない世界の神秘がみれて楽しいですね。死んだ魚の臭いって結構キツイですよね。ラフレシアは腐った肉の臭いだそうで。悪い言い方をしますと消化し、栄養抜き取り、人間の体から排泄されたものの臭いだそうです。トリビアの泉でやってましたね。
植物もいろいろと変わっているのがたくさんありますよね。これからは数回に1回は植物混ぜようかな~
あーあとケサパサの画像、ありがとうございます。あとで記事にしまフ
で、ブンガ・バンカイ、BBCのアッテンボローさんが魚の腐った臭い、と表現していたので、たぶんそんな臭いなんでしょう。かなりキツイといってました。
また遊びに来ます!!