■100年前の銛の刺さったクジラ見つかる■
■Weapon fragment from 1800s found in whale■
(ホッキョククジラ
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
(ソース) Weapon fragment from 1800s found in whale
アラスカ 115歳のメヌケ (ヒレグロメヌケ) が釣られたのも記憶に新しいですが、今回はクジラです。
巨大イカ ( ダイオウイカ、コロッサル・スクイッド) なんて、でっかいですが寿命は数年とすぐに死んじゃいます。ですが、クジラは違います。
クジラは長命で、寿命が100年、200年などといわれています。しかし、野生下で寿命を全うできるものはそれほど多いとは考えられず、せいぜい40~70年ぐらいといわれています。
2007年5月、イヌピアット・エスキモー (Inupiat Eskimo) の伝統によって捕鯨されたホッキョククジラ (訂正:セミクジラ→ホッキョククジラ) の体内から、1世紀以上も以前に製造された銛の破片が見つかりました。
この銛は、1880年代に製造された先端に爆薬を仕込む方式のもので、当時の商業捕鯨で使用されていたものでした。(パテントを取っていた銛なので年代特定がたやすかったとのこと)
(上あごが細いのが分かります)
野生生物学者、クレイグ・ジョージ (Craig George) さんによれば、このホッキョククジラの年齢はおよそ130歳ぐらいとのこと。
この年齢の推定ですが、このホッキョククジラが銛を打たれたときの年齢が1歳ぐらいだったはず、というクレイグさんの推測からきています。というのも、商業捕鯨では子クジラを捕獲することはまずあり得ないため、というものです。
つまり、このホッキョククジラはまだ生まれて間もない頃に、誤って銛を打たれてしまったということになります。瀕死の重傷を受けながら、その後130年間生きたこのホッキョククジラはすごいですね。
ホッキョククジラは体長が15~18メートル、特徴は、大きく湾曲したアーチ状の口ですが、口だけで4~5メートルの長さがあります。上あごは細長く、マッコウクジラの頭部を上下逆さまにしたような感じです。
(捕鯨されたホッキョククジラ)
主食はオキアミやカイアシ類などのプランクトンで、3メートルを超す長いクジラヒゲで濾し取って食べます。
乱獲により生息数に壊滅的なダメージを受けたホッキョククジラは、商業捕鯨禁止後もあまり数は回復しておらず (数千頭程度)、絶滅が危惧されているクジラのひとつです。
これだけ長生きするホッキョククジラが、わずか数千頭しかいないとなると、その中にはもう繁殖能力がない、もしくは著しく低い個体も多く含まれているかもしれません。となると、この数以上にホッキョククジラの未来は深刻な状況かもしれません。
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すごいですよね~
具体的にどれぐらい深く刺さっていた、とか、部分とか詳しいことは分からないんですが、まだ子供のうちに銛なんか突き刺されてよく助かりましたよね。
で、運悪くまたも捕まってしまったところがカワイソウ。

大変申し上げにくい事なのですが、先日お話させていただいたように、”BOWHEAD WHALE”とはホッキョククジラのことで、厳密にはセミクジラではありません。ま、どっちにしろ、ホッキョククジラの英語での別名は”GREENLAND RIGHT WHALE”、つまりグリーンランドのセミクジラですから、そんなに大差ないでしょう。確かにクジラは長寿な生き物、基本的に体が巨大な程長生きする傾向で、同じkジラ類でも小型のネズミイルカ類(約20年)とシロナガスクジラ(平均が100年を越す)といった感じでかなりバラつきます。
そしてこのホッキョククジラ、ナンと200年以上!!ゾウガメレベルです。。。
ちなみに、セミクジラの英語名の由来は悲しいもので、この種のクジラは泳ぎが遅く沿岸性で、殺した後水面に浮き、大量の油やクジラヒゲ、骨が取れるといった捕鯨者(WHALER)たちにとってはイイとこ取りのクジラであったわけです。つまり、「捕るに便利な」”RIGHT" WHALE ってワケです。
まっこと悲しいことです。現在、キタタイヘイヨウセミクジラは全体で200~300頭くらいしかいないといわれ、マジでヤバい状況にあります。その昔は日本近海にもたくさんの数がいて、捕られました。
つくづく、数の回復が待ち遠しいです。
長くなってスンマセンでした

このTUBEの動画でも、しっかり確認してもらえたら、私の言いたいことがわかるかもしれませんよ。ホントに似てるんです、後姿が(笑)
ロイターの訂正文↓
*12日の記事第1段落で「セミクジラ」を「ホッキョククジラ」に訂正します。
かといって捕鯨を適度にするというのも難しいですね