■猛毒クラゲ - キロネックス・フレッケリ■
■Killer Jellyfish - Chironex Fleckeri■
~ 殺人クラゲ ~
(立方クラゲの一種 キロネックスではありません)
~ 毒のある生物 ~
今回は猛毒クラゲです。海の生きものは猛毒を持っている生きものがたくさんいます。滅多に咬みませんが、ヒョウモンダコに咬まれれば死亡ですし、イモガイの仲間、アンボイナガイ (ハブガイ)に刺された場合、血清さえ存在しませんから生きるか死ぬかは運任せです。
また、名前はこの上なく癒し系のスベスベマンジュウガニ、刺したりかじったり攻撃してくるわけではありませんが、食べるとお陀仏系ですし、海の生物はほんと怖いものが目白押しです。
(スペスベマンジュウガニ - 食べると死にます)
しかし、そんな猛毒自慢の輩 (やから) が集まる猛毒合戦の中でも、他を寄せ付けない圧倒的な猛毒を持つ生物がクラゲの仲間に存在します。
~ クラゲ ~
クラゲというと「刺す」というイメージがありますが、これは刺胞動物門 (しほうどうぶつもん) に属するクラゲです。
刺胞動物とは、毒針が中に入っている「刺胞」を持つ生物のことで、クラゲの他にもイソギンチャクとかサンゴなんかもこのグループです。
この刺胞は触手 (希に傘部分にも) の細胞の中に埋め込まれており、刺激を受けると毒針が自動的に飛び出し、刺激を与えた相手を刺すというわけです。 なので、死んでいても刺されてしまうのでクラゲには触れない方がいいです。
クシクラゲと呼ばれるネオンのように美しく光るクラゲがいますが、こちらは名前こそ「クラゲ」と付きますが、刺胞は持っておらず、有櫛動物門 (ゆうしつどうぶつもん) という別のグループに属する生物です。
さて、クラゲ界どころか地球上すべての生物の中で最強の毒を持つというクラゲは、クラゲ類全体の1%にも満たないとっても小さなグループ、立方クラゲというグループに属しています。
(フウセンクラゲの一種
櫛板 (くしいた) が虹色に輝いて美しい)
~ キロネックス ~
(キロネックス・フレッケリの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
立方クラゲ (Box jellyfish - ボックス・ジェリーフィッシュ) はその名の通り、傘がサイコロ状の立方体に近い形をしたクラゲです。
立方クラゲの特徴はなんといってもクラゲでありながら「レンズ付きの目」を持つことです。
ただし、クラゲですから脳を持っていません。どうやって、レンズ付きの目で集めた高度な情報を処理しているのか、現時点では分かっていないそうです。
やっかいなことに、他のクラゲに比べ遊泳力が高く (1秒間に1.5~2メートルとも)、この「目」で獲物を探し「強い遊泳力」で積極的に狩りが出来るといわれています。とはいえ、エサは小魚がメイン、人間を見つけて自ら襲ってくるとは思いません。
立方クラゲの仲間は日本でも被害が報告されるハブクラゲなど、毒性が異様に強い種類を含みます。その中でも一際強い毒性を持つのが殺人クラゲこと「キロネックス・フレッケリ」です。
キロネックスの傘の大きさは直径20センチぐらいと立法クラゲとしてとても大きく、触手は4カ所 (四隅) の葉状体 (ようじょうたい) とよばれる部分から出ています。各葉状体から15本ずつ触手が出ていますので、合計60本ということになります。長さは最大4メートルぐらいになります。
キロネックスの毒は凄まじく、地球上でもっとも毒が強い生物といわれています。その人の体調や刺された箇所、刺され面積、など個人差がありますが、刺されてからわずか3分で命を落としたケースが報告されています。
最初に書いたとおり、クラゲの毒は触手にある無数の毒針 (刺胞) によって注入されます。つまり、触手の当たった面積に比例して注入される毒の量が増えるというわけです。
なので、体のほんの一部が触れたぐらいでしたら死ぬことはないでしょうが (しかし恐ろしく痛いそうです)、触手が絡まると死亡決定です。
キロネックスの毒に対する血清 (けっせい) は存在しますし、しかも迅速に効果があるといいます。が、問題は間に合うかどうかです。上記の通り、なにせ最短3分ですから。ちなみに十分に成長したキロネックス一匹で、成人60人分の致死量の毒を保有していると考えられています。
(キロネックス注意の標識)
~ 生息地域 ~
正式にはキロネックス・フレッケリ (Chironex Fleckeri)といい、和名を「オーストラリアウンバチクラゲ」といいます。この名前からも分かるとおり、主にオーストラリア近海 (オーストラリア大陸北部) に生息するクラゲです。
現時点では日本近海には生息していません。ですが、オーストラリアだけでなく、東南アジアからインド、アフリカなど熱帯の海に広く生息しおり、温暖化などの影響を考慮すると、そのうち日本の近くにも生息範囲を広めてこないとは言い切れないでしょう。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-470.html
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ちょっと前に亡くなったスティーブンアーウィンさんはエイに刺されてだし
海の中には恐ろしい生き物が一杯ですよねー
でもそれ以上の魅力があるから潜っちゃうんだろうなぁ・・・。
海の生きもの好きなんですけど、海怖くて入れないっす。
どうなんですかね?ウェットスーツの上から刺された人もひどい刺され傷でしたからね。
でも、ストッキングだとうまく触手が触れることが出来ないのかもしれませんね。
でもストッキングを全身にまいて海に入るっつーのも別な意味で厳しいような(笑)
嫌気性で、真空パックや缶詰ないで台繁殖するらしいですね。
小さいけど、立法クラゲだから形はそっくりなんですよね。小さいだけにサメより数段怖いです。
カツオノエボシというクラゲも怖いですよ
そうですねぇ、日本ではカツオノエボシの方が一般的ですし、希ですが死者も出ているのでかなり危険ですね。一人で泳いでいて刺されたら、おぼれる可能性もありますしね。
それでも、イルカンジやキロネックスとは次元が違うと思うよ。
キロネックスで過去に70人死亡してるそうだし、イルカンジの毒は神経毒、血液毒などの数種類の複合毒で、血清の精製は難しいみたい。
イルカンジ症候群を引きおこす。
背中・胸の激痛、最高血圧が300近くにもなる急激な血圧上昇、強い精神不安などの症状が起こり、死亡することもある。
相当な激痛らしくモルヒネ打っても効果無いらしい・・
【イルカンジクラゲに刺されると背中・胸の激痛、最高血圧が300近くにもなる急激な血圧上昇、強い精神不安などの症状が起こり、死亡することもある。このときの痛みは凄まじくモルヒネも効果が無い。】
名無しのUMAさんの書き込み↓(一部)
背中・胸の激痛、最高血圧が300近くにもなる急激な血圧上昇、強い精神不安などの症状が起こり、死亡することもある。
相当な激痛らしくモルヒネ打っても効果無いらしい・・
ほぼコピペつかってるww(背中・胸の激痛、最高血圧が300近くにもなる急激な血圧上昇、強い精神不安などの症状が起こり、死亡することもある。の部分)
はは、ま、コメントですからコピペでもいいですよ^^ 書くのが面倒くさかったのかもしれませんし(笑)
コメどうもありがとうございます。これからもよろしくです。
クラゲではないけど一応割と近い縁にはあるウンバチイソギンチャクも
そうだけど「ウンバチ」は「ウミバチ(海蜂)」が
なまったものだそうだ。
どっちもマリンスポーツで真っ先に、触れてはいけない危険生物だと習う種類であるのは伊達じゃなく、
運よく生還した人もよほど痛かったんだろうな・・
普通に、横で泳いでたし
て言うか普通に、刺されてた
キロネックスでググったらこんな所に跳んできました。いかにも私の好きなブログです……もっと早く見つければよかった…。
っと、それでウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AD%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)でキロネックスについてみてみたのですが、有効な血清は作られていないと書いてあるのですが、ここでは「有るが間に合うかどうかが問題だ」と、書いてあったので「あれ?」とおもったのです。
以上、失礼しました。
お、ほんとだーウィキでは血清なしですね。でも僕が知っている限りではキロネックスをはじめ立方クラゲの血清は存在するはずです。日本の文献や海外サイトなどでもキロネックスの血清はやはり存在すると書いていますねー ではウィキの記述はなぜ?(笑)
キロネックス、初めて知りました。
海は苦手なのであまり入りませんが、う~ん、怖いっ。
ちなみに、ウィキはクチコミ事典なんで、正確な書き込みやタイムリーな書き込みのほうが少ないと思ってます。
(なんで、ちゃんとした情報がほしいなら、ざっくり読んでおいて、正確な文献などでウラを取ることが必要です。)
ぜひ、修正してあげてください。
立方クラゲは確かに怖いですが、まーふつうに海水浴場で遊ぶだけなら特に問題ないと思いますよー クラゲとか以前に僕も海にはいるのはちょっと苦手。波のこない浅瀬で遊ぶのがせいぜいです(笑)
日本まできたら、海へいきたくありません。
