■巨大マンタ - オニイトマキエイ■
■Giant Manta ray■
~ 最大9メートル??? ~
(大きさ対比:左から9mマンタ、4mマンタ、人間)
~ マンタとは ~
今回は誰でも知っている巨大生物、マンタです。ダイバーには大人気ですが、クジラ同様、珍しい生物ではないためか、巨大な割には巨大生物ファンにあまり注目されない傾向があります。
しかしマンタの中でもギネス級のものは、信じがたい大きさをしているので是非とも注目して欲しい生物のひとつです。
マンタの和名はオニイトマキエイですが、小型のオニイトマキエイともいえるイトマキエイの仲間 (mobula ray - モブラ) も含めてデビル・フィッシュ (Devil fish - 悪魔の魚) とも呼ばれます。
これは口の両側にある頭ビレ (頭鰭 - とうき) が「悪魔の角」を彷彿させることからこう呼ばれます。
イトマキエイはオニイトマキエイと形はそっくりですが、(左右のヒレ (胸びれ) の先端から先端までの横幅 (体盤幅 - たいばんふく) は1メートルからせいぜい3メートルほどで、オニイトマキエイほど大きくなりません。
また、大きさ以外の顕著な特徴としては、オニイトマキエイの歯は下顎にのみありますが、イトマキエイの仲間は上下の顎にある、といった点が挙げられます。
(無意味に殺されたといわれる体盤幅5m超のマンタ)
~ マンタによる死亡事故 ~
さて、デビル・フィッシュことマンタですが、"悪魔の魚" という名前とは裏腹に、性質は至って温厚です。少なくとも「凶暴」というイメージを抱く人は皆無ではないでしょうか。
マンタの主食は、ウバザメやジンベエザメ同様、プランクトンです。海水と一緒に飲み込んだプランクトンを濾しとって食べています。体は大きいですが決して人間を襲うようなことはありません。
エイの仲間には背ビレを毒針に進化させた種もたくさんいます。特にアカエイなどは、場合によっては人間も死ぬ場合があります。一方、マンタは毒針を持っていませんから、そういった意味でも安全な生きものです。
主食はプランクトン、毒針もない、ということであれば、少なくとも人間にとって極めて安全な生きもののはずですが、死亡事故は数多く報告されているといいます。
よく聞く話では、小型の船からマンタに銛 (もり) を打ち込んだときに、マンタが暴れ船の上に飛び乗り、漁師を圧死させたり、溺死させたりした、というものがあります。
マンタはあの巨体にもかかわらずブリーチング (水上へのジャンプ) をするぐらいですから、銛を打たれたときにジャンプすることも十分考えられますが、この「船に乗り上げて漁師を殺した」という話は事実かどうか分かりません。
あの巨体とブリーチングからそういった話が創られ、都市伝説さながらに話が広まっていった可能性もあります。
とはいえ、最大3トン以上ともいわれるマンタのブリーチング (の着地) が直撃した場合、即死することは確実ですから、むやみに近づきすぎるのは禁物でしょう。マンタ自身は穏和でも、その巨体が意図せず凶器になってしまうこともあり得るからです。
ちなみに、クジラなどのブリーチングは体についた寄生虫を払いのけるため、などといわれていますが、マンタの場合、そういった目的に加えて、赤ちゃんを出産するため、ともいわれています。
マンタの赤ちゃんは生まれたてで、体の幅が1メートル近くもある (最大で125センチ (50インチ) という記録があるそうです) のですが、ヒレをまるめ、まるで紐 (尾の部分) の付いた棒のような状態で母親に収まっているため、大きくてもあまりスペースをとらないそうです。
~ 史上最大のマンタは? ~
平均的なマンタの体の幅は3~6メートルといわれていますが、ふつう目にするものでは、大きな個体でもせいぜい4メートル程度です。
では史上最大のマンタはどれぐらいの大きさでしょう。6メートルでも凄い大きさですが、9メートル (30 feet) や8メートル (27 feet) という記録が報告されています。
これが本当だとすれば、ほぼ平均的な大きさの教室の床面積ぐらいあることになります。つまり教室の机や椅子が全部マンタの背中に乗ってしまうということです。
しかし、信頼できる記録となると6.7メートル (22 feet) まて落ちます (といってもとてつもない大きさですが)。
8、9メートル級のマンタの記録は誇張、もしくはウソでしょうか?目測による、いい加減な数字でしょうか?巨大なマンタの記録はかなり古いデータのようですから、その可能性は高いかもしれません。
マンタは (故意に) 人間を襲ったりしませんし、商業的価値も高くないことから、(比較的) 乱獲の憂き目に遭わず、意外にも個体数は安定しているといわれています。しかし現在ほど海洋汚染が深刻でなかった昔であれば、その数はもっと多かったことが予想されます。
数が多ければ、その中からとんでもない大きさに育つマンタもいたかもしれませんから、もしかすると9メートルのマンタというのも、意外に本当かもしれません。
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マンボウとかもかなーりデカくなりますね。
写真で見ると3~4mはあったか?
また話が変わるんですがここをウチのブログのお気に入りに追加しても宜しいでしょうか?
m(..)m
グジラよりマンタの方が、空を飛びそうですよね(笑)
最近、気になってるのは、ペンギンは、鳥が飛ばなくなったのか?飛ばない動物が飛ぼうとして進化したけど、途中で止めたのか?
深海魚、UMA、不思議な生き物好きの自分にはたまらないブログです!
早速一気に読ませていただきました♪
深海魚の写真集とかビデオって売ってるんですね~
”(*>ω<)o"クーーッ 見たいィィ
深海魚萌え~です(* ´Д`*)=3 アハァァン
↑変態?
お気に入りに追加させていただきました!
小さいころからの夢なんですよね~、巨大マンタ。あれに乗りたいとか、あれがひいてる水上馬車みたいなのに乗ってみたいとか。
前に、ワニの生態を危険をかえりみずに調べるっていう人気番組がありましたが、その主演の博士がアマゾン近くでエイだかマンタだかに刺されて死んじゃったって、母が言ってました。「ミイラとりがミイラ以外に」って感じですかね、かわいそうに
>LuckyStar さん
9メートルマンタでかいっしょ!?
でも、これはちょっと無理っぽい大きさかな~と、対比図を作りながら感じてしまいました(笑)
マンボウは3メートルとかよく見かけますけど、かなり大きく見えるマンボウでも実際計測すると2メートルぐらいなんですよね。
ひれが大きいし、体全体のボリューム(面積)が凄いので、実際よりもかなり大きく見えますね。
>オレン汁さん
お久しぶりです、オレン汁さん。
ペンギンさんはもともとは飛んでいたのに、地上、海中生活に適応して飛べなくなってしまった鳥ですよね。
絶滅した古代のペンギンには現在のペンギンよりも飛べた頃の名残が体の構造に残っていることからもそれが分かると思います。
>姫さん、はじめまして
管理人のナムと申します。
そうですか、不思議系動物好きとは良かったです。僕も同じです。
好きなものを載っけているだけですが、最近ちょっとイカ系に偏りすぎているかな、と思っており、今後は深海魚系の充実を図りたいと考えているんですよ。
で、スケーリーフットはどこに行けば本物の標本に出会えるのでしょう、と最近ちと考えています。
また遊びに来てくださいねー
>Rokiさん
マンタに触ったり乗ったりしないように、みたいに注意事項が書かれていますが、その気持ちは分かります(笑)
マンタに乗って旅をする、というのはまさに現実世界のファンタジーといった感じですね。
で、アーウィンさんのことですよね。アカエイに心臓のあたり刺されて亡くなっちゃったんですよね。結構最近のニュースでしたから覚えています。
旧ブログで連載していたジャージーデビル物語はどうなったのか?というお問い合わせです。
よくあのジャージーデビルの記事を覚えていましたね!(笑)
思い出して笑ってしまいました。
発表したのはPart7ぐらいでしたが、実はPart 12まで書いてあります(笑)
で、まだそれも途中だったのですが、これだけ長いと誰も読んでいないだろうと思い、ブログ引っ越しに伴い隠していますが、原文は全部残っています。
つーか、あれ、終わりがあるのか自分でも心配になってきて、中断していました。
一応、1話完結にして再度書き直ししようと思っていたのですが、それとは別に長編デビルとして後ろの方に載せるかちょっと考えてみますね。
9メートルのマンタなんていたら水槽に
おさまるのかな~と思ったり思わなかったり・・・
とにかくそんな巨大なエイがいたらびっくり
ですね
どこの水槽でも展示不可でしょうね~