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スーパー巨大モルモット (フォベロミス)

■スーパー巨大モルモット フォベロミス■
■Phoberomys pattersoni■

 

巨大齧歯類

これは数年前に「巨大モルモット」として話題になったので、知っている人も多い巨大生物かもしれません。

巨大な齧歯類 (げっしるい - ネズミの仲間) としては、以前に「パウエル湖のジャイアント・ビーバー」の記事内で紹介したカストロイデス・オハイオエンシス (Castoroides ohioensis) が挙げられます。

カストロイデスは現世のビーバーに似た大型齧歯類で、既に絶滅している生物ですが、体長が2.5メートル、体重は200キロに達しました。

カストロイデスは、これほどまでにとてつもない大きさをしているにも関わらず、これでも齧歯類最大ではないのです。というのも、ジャイアント・モルモットがいるからです。


(ジャイアント・ビーバー カストロイデス)

超巨大モルモット!?

さてこの巨大モルモットですが、今からおよそ800万年前に、南米大陸に実在した生物で、正式にはフォベロミス・パッテルソニ (Phoberomys pattersoni) といいます。ゴーヤ (ゴヤ, Goya)ともいいます。

フォベロミスは、3メートルもあります。さらに尾も非常に長く1.5メートルあります。

そして驚くべきは体重で、700キロぐらいはあったと推測されています。これは先に挙げた巨大ビーバー、カストロイデスの実に3頭分に相当します。

モルモット (テンジクネズミ) はしっぽがありませんから、どうせ愛玩動物で例えるなら、フォベロミスの身体的な特徴 (尾が長い) から、巨大モルモットというよりはむしろ巨大ハムスター (キヌゲネズミ) といったほうがいいのでは?と思う人もいるかもしれません。

ではなぜ巨大なハムスターとは形容されないのでしょうか?実はしっぽは長いもののフォベロミスはモルモットと遠い類縁関係にあると考えられているからです。

しっぽは長いものの、体重700キロでも分かるとおり、モルモットのように非常にずんぐりとした体型をしていたことが分かります。だてに「巨大モルモット」と呼ばれているわけではありません。

そのためギニージラ (Guinea-zilla) と表現される場合もあります。Guinea-zilla とは 「Guinea pig (モルモットの英名) + Gozilla (ゴジラ)」 の意で、「ゴジラ並のモルモット」ということです。

二本足で立ち上がる

ネズミが周りを見渡すときにするように、フォベロミスも後ろ足で立ち上がることが出来たと考えられていますが、そのときの体高は1.3メートルにもなりました。1.3メートルと意外に小柄と想像する人もいるかもしれませんが、体のボリュームがすさまじいですので、かなり大きく見えたに違いありません。


(カピバラ)

現世最大の齧歯類、カピバラ (40~60キロ) もまったく太刀打ちできない大きさですが、意外にもその生活スタイルはカピバラに似たものだったといいます。

多くの時間を水中で過ごし、そのため、泳いでいるときにも目が水面上に出せるように、目は(完全な陸生の)ネズミたちと比べ頭部の上の方に位置していたと考えられています。つまりカピバラの頭部のような特徴だったということです。泳いでいる姿はカバそのものだったかもしれません。

イギリスの動物学者、ニール・アレクサンダー (Neill Alexander) さんによると、見た目は巨大なモルモットというよりは、あまりに大きくずんぐりしているため、遠目にはバッファローのように見えたのではないか?ということです。

そして絶滅

さて、フォベロミスですが、現在ではもちろん見ることが出来ません。ではどうして絶滅してしまったのでしょう?

まず、ここまで大きいと、繁殖年齢に達するにもかなり時間がかかったと思われますので、齧歯類でありながら繁殖率は決して高くなかったことが予想されます。

また、復元図から判断して、この四肢にして、この体重(700キロ)では、決して俊敏な動物だったとは考えにくいです。遠目にはバッファロー (の如き印象) とはいっても、バッファローのように俊敏に逃げ回ったり、また敵に向かっていったりすることは出来なかったと思われます。

そのため、水中で過ごす時間が多かったことは捕食者から逃れるのには都合が良かったかもしれませんが、水辺が近くにない場合は格好の的になり、簡単に捕まってしまったのではないでしょうか?

絶滅した原因はいろいろと考えられるかもしれませんが、大きな体を得た代償に、齧歯類の強みである繁殖率の高さと俊敏性を失ったことが、絶滅の原因につながったのかもしれません。

(参考サイト)
NEW SCIENTISTS.COM

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(参考)
巨大生物リスト
1トンの巨大ネズミ ジョセイフォアルティガシア
巨大ビーバー (カストロイデス)
■ 
絶滅寸前?卵を産む哺乳類 ~ ミユビハリモグラ
■ ネズミはテレパシー能力を持つことが科学的に証明される
死の行進は本当か? レミング
珍獣ソレノドン
ニュージーランドに齧歯類? "ワイトレケ"
十字架を背負う伝説のカワウソ "ドアーチュ"
南米に伝わる巨大カワウソの噂 "マイポリナ"

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テーマ:不思議生物 - ジャンル:

コメント
この記事へのコメント
はじめましてm(__)m
毎回興味深く拝見させてもらっています(^-^)巨大モルモットと言うことで思わず書き込みをいたしましたm(__)m家にはモルモットに近くてオッポも長いチンチラを2匹飼っているのでとても人事に思えずジックリ読んでしまいました(^^ゞ我が家の子達の近縁にこんな大きなのがいたなんて‥。とっても勉強になりました!これからも面白いお話楽しみにしていますo(^-^)o

それと話は違いますが、ジャンピングカタツムリのお話を読ませていただきました。書き込み・コメント観覧ができなかったので、もぉ遅い情報かも知れませんが跳ねるカタツムリは沖縄の方などにいるようです(^-^)先日テレビで見ましたがなかなかのジャンプでした
2007/02/21(水) 23:35:26 | URL | めるびん #i1jUUG.6[ 編集]
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2007/02/21(水) 23:58:24 | | #[ 編集]
めるびんさん、こんにちは
めるびんさん、こんにちは。あと皆さんには見えてないですが、ニセウサギさん、こんにちは。

>めるびんさん

チンチラとモルモット飼っているんですか、かわいいですよね。モルモットやウサギ、ハムスターなどは飼っていましたが、チンチラは飼ったことがないんで、チンチラを飼ってみたいなぁ~なんて思ってました。

で、この巨大モルモット、姿的にはモルモットというよりは巨大なカピバラですよね。毛の色はどうだったのか、結構気になっています。

そうそう「本物の」ジャンピングカタツムリ見ましたし、他の方にも教えられました。ジャンプというか、激しくのたうち回る感じでしたね~
「真・ジャンピングカタツムリ」として、記事を書かなければ、と思いつつ、全然書いておりません(反省)

また遊びに来てください。

>ニセウサギさん

しっぽを含んで3メートルと、含まないで3メートルとはっきりしないんですけど、立ったときに1.3メートルということなので、しっぽを含んで3メートルということなのかなぁ?って思ったんですよ。

でもそうすると700キロの体重があいません。カピバラよりも体長が1.5倍程度大きいということは、カピバラの体型をそのままに1.5倍した場合、体重は3.4倍程度にしかなりません。
つーことは、しっぽを含まず3メートルでいいのかな、といろいろ考えております。結論が出ましたら記事を修正しようかと思っています。
2007/02/24(土) 22:03:13 | URL | ナム #-[ 編集]
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2007/02/25(日) 14:21:10 | | #[ 編集]
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2007/08/10(金) 19:45:43 | | #[ 編集]
巨大生物は取敢えず"~ジラ"にしていくスタイル
2016/11/24(木) 21:00:07 | URL | 名無しの動物オタク #StcmbDTo[ 編集]
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