■全人類洗脳計画トキソプラズマ 人間寄生編 Part1■
■Toxoplasma gondii■
〜 感染 〜
前回はトキソプラズマが正規の寄生ルートを紹介しましたが、今回は「トキソプラズマ人間寄生編」です。
トキソプラズマの正規ルートは、猫→ネズミ→猫→ネズミ・・・というシンプルなものですが、猫→人間と来てしまう場合があります。
といっても、ほとんどの人にとってトキソプラズマが人間に寄生するという事実も知りませんし、それどころか「トキソプラズマ」という単語さえ聞いたことがないことでしょう。
なので、トキソプラズマが人間に感染する場合もある、という話を聞いても「トキソプラズマとかいうやつに感染している人もいるんだー」ぐらいにしか思わないかもしれません。そんな話は他人事でしかありません。
が、この話は他人事ではないのです、トキソプラズマに感染している人類の数は「地球上の全人口の1/3〜1/2」、あまりに多すぎて正確な数を把握することも出来ていません。
そう、あなたも感染しているかもしれないのです。
〜 一部の人には危険 〜
やっべー、オレ (わたし) もトキソプラズマに感染しているかもー、と心配になってしまいますが、実はたいていの人々にとってトキソプラズマはほぼ無害、ほとんど脅威になることはありません。
妊婦がトキソプラズマ症になった場合、胎児へ重篤な障害を与えたり、HIV (エイズ) 感染者にとっては大変な脅威となりますが、これはあくまで例外的なトキソプラズマの振る舞いであり、人体に侵入してもトキソプラズマはとても大人しくしています。
ちょっと復習です。トキソプラズマは本来ネズミに感染し、猫に食べてもらってはじめてライフサイクルを完了出来ます。
猫はすばしこく動き回るネズミ、つまり健康なネズミに対して興味を抱きます。
そのため、トキソプラズマはネズミの健康状態を維持しつつ、ネズミが生まれながらに持っている「猫への恐怖心」だけを取り除き、猫の立ち入る場所にすすんで立ち入らせることにより食べられやすくします。
ですから、間違って人間に感染した場合でも、猫に食べてもらうためには宿主 (人間) の健康状態を損なわないように気をつけています。
トキソプラズマは宿主 (人間) を傷つけないよう、免疫系のひとつ、T細胞を刺激し、マクロファージを活性化させて自分たちが宿主を傷つけないよう自らを追い払ってもらいます。いわゆる自作自演です。
マクロファージから身を守れるのは固い殻に守られたシスト (嚢子, のうし) の中に潜むトキソプラズマで、この子たちはほぼ希望の断たれた猫の体内への移動を夢見ながら大人しく人体内に収まっています。
HIV感染者がエイズを発症すると、T細胞を破壊されるためトキソプラズマから身を守ってもらうことが出来ず、脅威となるわけです。
〜 マインドコントロール 〜
さて、トキソプラズマにしてみると人間に間違って寄生してしまうことは、致命的であり、ほぼライフサイクルを全うできないことが確実となってしまいます。
というのも、本来、ネズミに寄生して、ネズミが猫に食べられることにより猫の体内に侵入、ライフサイクルを完了できるトキソプラズマですから、人間が猫に食べられない以上、成体になることは出来ないからです。
人間に間違って寄生してしまったトキソプラズマは、望みのほとんどないチャンスを今や遅しと人間の脳内で待っています。
しかし、トキソプラズマはどうにか宿主 (人間) が猫に食べてもらいたい、そんな一心で人間を操作しているとも考えることができます。寄生虫の得意技、マインドコントロールです。
全人類洗脳計画トキソプラズマ 人間寄生編 Part2 に続く
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■ネズミを洗脳し勇敢に 〜 寄生虫トキソプラズマ■
■Toxoplasma gondii■
〜 猫と鼠 〜
トムとジェリーの世界は別として、ふつうネズミは猫を見れば逃げますし、猫が通りそうな場所は避けるものです。
人間社会が生み出したクマネズミの怪物、スーパーラットなどはほとんどの殺鼠剤 (さっそざい) に耐性を持ち、からだも大きく飼い猫などを見ても簡単には逃げないかもしれません。
そういった例外はあるものの、やはり猫とネズミの狩る側、狩られる側の関係は、生まれながらにして運命付けられているものであり、「ネズミは猫を見たら逃げるもの」と相場は決まっています。
しかし、肉眼で見ることができない微小でちっぽけな原生生物、トキソプラズマはそんなネズミの行動を根底から変えてしまいます。
〜 猫の尿は怖い 〜
ネズミが猫に狩られる運命が生まれながらに決まっているのと同様、ネズミは生まれながらにして猫を避ける術を知っています。
猫の尿の臭いをかげば、そこがネズミたちにとって危険な場所であることを意味します。ネズミはそれを理解し、そういった場所は極力避けようとします。
これはネズミにもともと備わっている防衛本能で、猫の尿の臭いに過剰反応します。
細心の注意を払って行動したとしても、やはり猫にばったり出くわすこともありますが、その場合は戦うのではなく、反射的に逃げます。
これが、生まれながらに備わった猫に対するネズミの防衛本能です。そして、このネズミの習性 (本能) を苦々しく思っている (?) のがトキソプラズマ (Toxoplasma gondii) です。
なぜなら、トキソプラズマは猫とネズミの間を渡り歩くことによってライフサイクルを完了、つまり子孫を次世代につなぐことができるからで、ネズミが猫から逃げ回って欲しくないのです。
〜 猫→鼠→猫 〜
(今回は特に関係ないですが、齧歯類最大カピバラ)
トキソプラズマは猫の体内で受精し、原生生物の卵ともいえるオーシストを大量に猫の糞便に混ぜて体外へ脱出させます。
猫の糞に混じって排出されたオーシストはネズミに食べられる必要があります。
糞がネズミに食べられなければそれにてオーシストは死んでしまいますが、他の寄生生物のライフサイクルと比べれば、これはそれほど難しい宿主移動ではありません。
ネズミに食べられたトキソプラズマのオーシストは、猫の体内に移動することによってライフサイクルを完了できます。
しかし、糞がネズミに食べられるのと異なり、次の移動は大変困難です。
自分が寄生している宿主 (この場合ネズミ) が、猫に食べられやすくする方法はいくつか考えられます。
トキソプラズマの作用によってネズミを殺してしまう方法、殺さないまでも動きを鈍くさせる方法などが一番手っ取り早い気がします。
ただし、その場合、猫が通らないような場所に行って死んでもらっては困りますから、宿主が死ぬ前に猫が来そうな場所に導く必要があります。
そういう風に考えると、この方法は意外に面倒ですし、そもそも野生の猫は、通常、死んだネズミや弱りきったネズミにはあまり興味を示しませんから、「ネズミの動きを鈍らせる、もしくは殺す方法」は、あまりうまい策とはいえません。
やはりネズミは健康なままでいてもらわないといけません。それに加え、猫に食べられやすくしないといけません。この相反するような条件をクリアしないとトキソプラズマは次世代の子孫を残すことはできません。
そこで、トキソプラズマが考え出したのが、ネズミに「勇気」を授けるという方法です。
〜 ブレイヴ・ハート 〜
(希に仲の良い猫と鼠がいますが)
トキソプラズマに寄生されたネズミは、少なくとも外見上、なんら健康状態を損なわれることはありません。
俊敏な運動能力はそのまま、これでは捕食される可能性は、寄生されていない他のネズミたちとまったく同じ、「運」だけのような気がします。
しかし、トキソプラズマに寄生されたネズミは、寄生されていないものと比べ捕食される確率が高いといわれています。どうしてでしょう?
あのちっぽけな原虫、トキソプラズマは、その進化の過程でネズミにブレイブ・ハート、「勇気」を植え付ける方法を編み出したからです。
「勇気」を授けられたネズミは、生まれながらに備わっている「猫の尿」に対する防衛本能が損なわれ、猫の尿の臭いがする場所、つまり猫が立ち入る場所にも平気で入り込みます。
もちろん、「勇気を授ける」という表現は言葉のあやで、ネズミの脳内の神経細胞に作用して、ネズミ本来の防衛本能を崩しているに過ぎません。
しかし、あながち「勇気を授ける」という表現も誤っていないと思えるデータもあります。
というのも、トキソプラズマに寄生されたネズミの中には、猫の尿の臭いを好んで探し求めるものまで存在することが実験の結果から判明しているからです。
運動能力そのままにして猫の立ち入る場所を行き来する「健康なネズミ」は、猫の格好の標的となり、格段に捕食される確率が高くなります。
見事に猫に捕食されたネズミの体内にいるトキソプラズマは、最終目的 (終宿主) である猫の体内に移動することに成功し、そこで成体へと成長し、次のライフサイクルが始まります。
今回はトキソプラズマの「正規ルート編」を紹介しましたが、次回は「トキソプラズマ全人類洗脳計画編」です。
<参照サイト>
● Technovelgy.com
● Live Science
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■見えざる殺し屋 殺人クラゲ (イルカンジクラゲ)■
■Irukandji jellyfish (Carukua barnesi and Malo kingi)■
(イルカンジクラゲの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
〜 見えざる魔物の噂 〜
さて、今回は猛毒イルカンジクラゲです。
すでに超猛毒クラゲ、キロネックス・フレッケリを紹介済みなので、似たようなものなのですが、こちらを調べる人も多いみたいなので紹介しておきます。
オーストラリア北東部、現クイーンズランド州付近には、イルカンジ部族 (Yirrganydji or Irukandji) と呼ばれるアボリジニが住んでいます。
彼らの伝承によれば、海にはとても小さく、かつまったく見ることができない「怪物」が生息しているといいます。その怪物は取るに足らないちっぽけな存在でありながら人々を苦しめ、時には死に至らしめるといいます。
(イルカンジクラゲはこんなに小さい)
そう、この見えざる怪物こそ、キロネックスに勝るとも劣らない超猛毒クラゲ、イルカンジクラゲのことです。
もちろんこのイルカンジクラゲという名前は、このクラゲの存在を昔から知っていたイルカンジ部族にちなんで命名されたものです。
このクラゲによる被害はイルカンジ部族の住む地域の海岸沿いで特に集中しています。
(立方クラゲの被害の分布)
〜 イルカンジクラゲ 〜
(立方クラゲ注意の標識)
イルカンジクラゲはキロネックスなどと同じ立方クラゲ (box jellyfish) の仲間で、その名の通り傘の形が一般的なドーム型ではなく立方体に近い形をしています。
現在、イルカンジクラゲと呼ばれるクラゲはカルキア属のカルキア・バルネシ (Carukia barnesi) と つい最近新種と認められたマロ・キンギ (Malo kingi) の2種を指しているようで、今後も増えるかもしれません。
ちなみに、"Malo kingi" という名は、2002年、このイルカンジクラゲに刺されて亡くなったアメリカ人観光客、ロバート・キング (Robert King) 氏にちなんで命名されたものです。
イルカンジクラゲとキロネックスと決定的に異なるのはその大きさで、傘の大きさはわずかに1センチ程度と、とてもとても小さなクラゲです。
立方クラゲに関わらず、クラゲは体が透けているものが多く水中で発見するのは困難ですが、イルカンジクラゲはその上、からだが著しく小さいためさらに発見が困難なクラゲです。
イルカンジ部族が「見えざる存在」と認識していたのも致し方ないでしょう。
さて、彼らの毒性を見ていきましょう。
〜 見えない殺し屋 〜
イルカンジクラゲは猛毒だといわれていますが、本当でしょうか?
遊泳力が高く、クラゲでありながらレンズ付きの目を持つ立方クラゲの仲間といえど、彼らの小さな体を維持するのにそれほど栄養を必要とするとは思えません。
数センチの小魚を1匹しとめる程度の毒で十分すぎるはずです。
クラゲに刺されたときのダメージは、毒の強さや、毒をいかに効率よく相手に伝えるかなどでも大分異なってきますが、基本的に刺された面積、つまり触手が触れた面積に比例します。
ですから触手は数が多く、また長いクラゲのほうが危険ということになります。
↓
↓
(触手が獲物に触れると、クラゲの意志に関係なく
自動的に刺胞から毒が発射されます)
まず、その触手の数を見てみましょう。触手は傘の四隅にある葉状体 (ようじょうたい) と呼ばれる部分から短冊のように垂れ下がっています。
キロネックスは4つある葉状体から各15本ずつ、計60本の触手を持ち、さらに最大で4メートルにまで成長しますから、人間が絡まってしまうのも仕方がありません。絡まると死亡確定です。
一方、イルカンジクラゲは傘の大きさが1センチあるかないかと超小さく、葉状体からでている触手は各1本、全部で4本しかありません。
触手は個体によっては1メートル前後とかなり長くなるものもいるようですが、ふつうはそんなに長くなく、数センチ〜程度と大したことはありません。
つまり、キロネックスのように体に絡まってしまうほど触手の数は多くもなく、また長くもありません。
触手の数が少なく長くもないということは、刺される面積も非常に小さいことがわかります。
この程度の面積を刺されて、伝えられるほどのダメージが本当にあるのでしょうか?この程度なら痛いものの、平気そうな気がします。
イルカンジクラゲの猛毒伝説は誇張されたもの、、、そう考えていいのでしょうか???
〜 イルカンジクラゲの威力 〜
(傘の部分にも刺胞を持つ全身ウェポン、イルカンジクラゲ)
しかし、実はそうではないのです。
イルカンジクラゲはあまりに小さく、そのため犯人がイルカンジクラゲと断定できる事例は少ないのは確かですが、その症状から少なくとも数人は確実にイルカンジクラゲに刺されて死亡したことが判明しています。
そして、実際のイルカンジクラゲの犠牲者の数はそれよりも遙かに多いだろうと推測されています。
というのも、現在までに「溺死」もしくは「変死」などで片づけられている海難事故の中に、実は一人で泳いでいて、イルカンジクラゲに刺され、その後症状が現れ溺死してしまった人もいると考えられるからです。
イルカンジクラゲはとても小さいため、刺されてしばらくは自分が刺されたことも気づかないほど、また傷跡もほとんど目立たないといいます。
しかし、大変なのはその後です。しばらくすると頭痛、腰痛、筋肉痛と体中あらゆる部分が激痛に襲われ、さらに動悸、急激な血圧上昇など、運が悪いとそのまま死んでしまう場合があります。
このイルカンジクラゲに刺されたときに現れる諸症状を「イルカンジ症候群 (イルカンジ・シンドローム, Irukandji syndrome)」といいます。
イルカンジクラゲのニックネームは「インビジブル・サイレント・キラー (Invisible silent killer, 見えない静かな殺し屋)」、その名に恥じない、海の静かなるヒットマンといえます。
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■カエルの神隠し 〜 オレンジヒキガエル (キンイロヒキガエル)■
■Golden toad (Bufo periglenes)■
〜 石川県でオタマジャクシの雨? 〜
石川県の空からオタマジャクシが降ってきたといいます。
以前に、ベガスヒョウガエルの記事でカエルや魚が空から降ってくるという話をしたことがあるので、詳しくは書きませんが、そういった話は昔から数えられないほど伝えられています。
記事によると、「石川県七尾市中島町にある「中島市民センター」周辺約300平方メートルにわたって体長2−3センチのオタマジャクシ約100匹が突然降ってきた」とのこと。
これが2009年6月4日の話、なんと1日空けて6月5日にも、同じく石川県、今度は白山市徳丸町で「駐車中の車のボンネットや路上で30匹のオタマジャクシがつぶれているのを住民らが見つけた」とのことです。
今までに多くの動物が空から降ってきたことが記録に残っていますが、オタマジャクシが降ってきた事例は皆無に等しく非常に珍しい記録となります。
(魚が降ってきた様子の絵画)
空から動物が降ってくるものは、必ずといっていいほど、その原因を竜巻としますが、これは以前にも書いたとおり、あまり説得力がありません。
動物が降ってきた事例を見ると、いずれも降ってくる生物が単一の種類に限られるからです。
竜巻に意志はなく、1種類の生物だけを「選択的」に巻き上げる、ということは不可能で、竜巻が原因で生物が降るのであれば、その他の生物、動物だけではなく水草や土などあらゆるものがごっちゃになって降ってくるはずです。
「選択」は人間はもちろん、動物の得意技で、これら単一の生物が降ってきた事例を説明するのに、人間のいたずら、もしくは動物が絡んでいる可能性が示唆されます。
伝えられる話を鵜呑みにするなら、それは人間が絡んでいたとしても説明不可能のものがほとんどであることは認めなければいけませんが、「実際に降っているところを見ていない」とか「降ってきた生物の数がそれほど多くない」場合は人間のいたずら、もしくは鳥などがはき出した可能性も、加えるべきでしょう。
オカルト研究の第一人者、チャールズ・フォートは「大気圏藻海」なる一時的に動物を捕獲する領域がる大気圏に存在するという仮説を発表しましたが、これはファンタジーの域を出ません。
〜 黄金のカエル 〜
さて、今回の主役はオレンジヒキガエル (Bufo periglenes)。
英名をゴールデン・トード (golden toad) といい、直訳すればキンイロヒキガエルですが、運悪く、和名にキンイロヒキガエルという別のカエルが存在するため、こちらはオレンジヒキガエルと呼ぶしかありません。ただし、オレンジヒキガエルもそのまま直訳してキンイロヒキガエルと呼ばれていることが多々あります。
このカエル、オスはヒキガエルとは思えない鮮やかなオレンジ色をしており、ゴールデン・トードと呼ばれるのには誰もが賛成するでしょう。
メスはオスと比べるとちょっと地味で、淡いグリーンの体色をしています。
(地中性のインドハナガエル)
オレンジヒキガエルは中央アメリカ、コスタリカのほんのわずかな地域 (モンテヴェルデ森林保護区) にのみ生息していたたいへん希少なカエルです。
発見されたのは1966年、繁殖期になるとこの派手な体色のオレンジヒキガエルはどこからともなく一斉に現れ、陰鬱な熱帯雨林をひとときの間、鮮やかなオレンジ色に染め上げました。
しかしこのカエル、繁殖期以外に目にすることはなく、おそらく地中性のカエルだったのではないかと考えられています。
〜 消えたカエル 〜
1966年に発見されてから、毎年、彼らの繁殖期は熱帯雨林の奇跡ともいうべき、恒例の祭典となりました。
1966年から始まったその祭典はわずかな異変もなく続けられていました。
1987年、事実上かれらの祭典の最後となった年も何千匹というオレンジヒキガエルがその場に居合わせました。去年、一昨年と見てきた光景と全く変わらない盛大なものでした。
しかし、1988年、その祭りに参加したカエルは11匹しかいませんでした。1989年には1匹の参加しか確認されませんでした。
フォートの仮説、「大気圏藻海」にかれらは吸い上げられ、祭典は続けられているのでしょうか?しかし、現実はそんな陳腐な表現で片づけられそうにもありません。
酸性雨や土壌汚染、人類の発展により、両生類には大変生きづらい世の中になっています。
オレンジヒキガエルが激減したことに多くの説がよせられました。先に挙げた酸性雨をはじめ、オゾン層破壊による紫外線量の増加、エルニーニョ現象、寄生虫、、、
しかし、その原因を特定することは出来ませんでしたし、原因を突き止めたところでそれはもはやオレンジヒキガエルにとっては何の役にも立たなかったことでしょう。
1990年、お祭りに参加したオレンジヒキガエルは一匹もいなかったのですから。
<参考文献>
● フェノメナ 【現象博物館】
● 失われた動物たち
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■シャンプレーン湖で謎の生物が撮影される、チャンプか?■
■Champ (Lake Champlain monster)■
(チャンプか?
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
〜 シャンプレーン湖のチャンプ 〜
アメリカのバーモント州、ニューヨーク州、そしてカナダのケベック州にまたがる巨大な淡水湖、シャンプレーン湖で未確認生物が動画撮影されました。
この湖には巨大な水棲獣、チャンプが生息しているといわれています。チャンプでしょうか?
その姿はスコットランドのネス湖で目撃されるUMA界のスーパーヒーロー、ネッシー風 (首長竜タイプ) だといわれていますが、巨大魚を彷彿させる目撃も少なくありません。
いずれにしても捕獲されていないため、その詳細は分かりませんから、「シャンプレーン湖に生息する巨大な未確認生物」とチャンプを定義してもいいかと思います。
それでは動画を見てみましょう。
〜 オルセンさんの撮影 〜
(哺乳類の頭部っぽく見えますが、、、?)
撮影された日時は2009年5月31日、明け方の5:30頃だといい、朝日がとても綺麗です。
撮影したのはエリック・オルセン (Eric Olsen) さんという一般人の方で、手持ちの携帯電話で撮影したということです。
さて、まずこれがチャンプであるには、この撮影された場所がシャンプレーン湖であることが大前提です。
周りの景色も写っていますが、広い湖ですから本当にシャンプレーン湖かどうかは撮影された場所の近くに住む住民でもなければとても特定できそうにもありません。
ということで、取り敢えずシャンプレーン湖であると信じることにしましょう。
次にこの生物の大きさですが、体の一部分を除いて水中に没していますし、被写体までの距離も分かりませんから、もちろん正確な大きさは分かりません。
ただし、湖岸からそれほど遠くもないところで、この程度の大きさにしか見えないということを考えると、間違っても5メートル、10メートルといった伝えられるような巨大な生物ではありません。
が、大きさはあまり気にしなくて良いでしょう。どんな生物でも子供時代がありますから、巨大生物の子供と考えれば1メートルぐらいでも何ら不思議はありません。
それではこれが未知の水棲獣であるか考えてみましょう。
〜 流木、シカ、ヘラジカ? 〜
(流木マジック、ラサ・リバーサーペント)
まず、レイク・モンスターの正体として常に気をつけないといけないのが流木などの漂流物の誤認、航跡を残し画面右側に向かって泳いでいると信じたいですが、残念ながら絶対に生物であるとは断言出来ません。
流木などは、浮き沈み、回転、またちょっと見る角度が変わっただけで、「まるで生物が動いているように錯覚」するためとても判断が難しく、撮影地点から離れていると尚更です。
正直なところ、動きがあまりにないため見れば見るほど流木っぽく見えてしまいます。
が、流木だとつまらないので、取り敢えず生物と考えていきましょう。
さて、クビは若干長いですが首長竜のような長さをしているわけではありません。首と胴体がつながって写っている部分がありますから、これは確実に判断できます。
あまり詳しくは分かりませんが、見た感じ、頭部が体に対してとても小さく感じます。また、解像度のせいかもしれませんが、頭部に目立った突起物、耳とか角も確認できません。
最初にこの動画を見たとき、生物であればシカやヘラジカの子供が泳いでいるだけだろう、というのが第一印象でしたが、どうでしょう?
陸生の哺乳類が水中に入ったとき、カワウソなどのように体全体を波打たせて泳ぐことは出来ないので、基本的に犬かき、頭部は水面に出しっぱなしになります。
この動画に写っている動物も頭部を出して犬かき泳法、かなりノロノロ泳いでいる印象です。
実際、シカやヘラジカが川や湖を泳いでいるのを撮影されることが多々あります。しかし、体に対する頭部の大きさ、耳や角が目立たない、ということを考慮すると、シカやヘラジカの可能性は低いように感じます。
〜 巨大スッポン? 〜
それでは巨大なスッポンはどうでしょう?首を伸ばし甲羅を見せながらプカプカ泳いでいるとは考えられないでしょうか?
北米には生息していませんが、マルスッポンなどのように甲長1メートル超のスッポンは存在しますし、頭部と体の大きさの比率もスッポンであれば問題ないように感じます。
が、ふつう甲羅をここまで水面に出しっぱなしで泳ぐことはありませんし、首と頭部の形状からもスッポンの可能性は極めて低いといわざるを得ません。
〜 定番、カワウソ? 〜
(レイク・モンスターに誤認されがちのカワウソ)
こういった場合、既知動物としてはカワウソが有力視されますが、カワウソでしょうか?(ビーバーは首が短いのでビーバーではないでしょう)
動きを見た限りではあまりカワウソっぽくは見えません。
しかし、前述したとおり、解像度が良くないことから耳の位置もよく分からず、そのため、耳があまり目立たないので頭部のシルエットはカワウソっぽく見えます。
カワウソは通常、体全体を波打たせて非常に優雅な泳ぎを披露しますが、頭だけ出してすいすい泳ぐ場合もありますからカワウソの可能性は考えられます。
あくまで個人的な見解で、流木でなく、かつ既知動物であるならカワウソの確率が高いかな、といったところで、シカやヘラジカ (の子供) の可能性も捨て切れませんし、もちろん未知の生物の可能性も有り得る、といっておきましょう。
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